
身体がどんどん柔軟性を取り戻しています。
身体に柔軟性が出てくると、それまでとは全く違う動きができるようになりました。
今まで、目一杯力を入れて頑張っていた動きが楽にできるようになりました。
残念ながらスピードアップにはあまり繋がっていませんが、どんどん楽に泳げるようにはなっています。
なぜスピードアップに繋がらないのか?は、恐らく、水の抵抗だと思います。
6ビートで秒速0.1秒アップ
私は基本的には2ビートキックで泳いでいます。2ビートキックなのですが、下手クソでちょっと脚が思うように動かない部分もあるので、バランスをとるために無意識で4ビートになる時もあるようです。
それでも意識しているときには2ビートキックです。
ところが、周りの人は、25mとか50mを一生懸命に泳いでいる人たちは、だいたい6ビートっぽいです。
なので、たまに私も軽く6ビートをしてみたりするのです。
目一杯6ビートにすると息が上がってしまうので、軽くキックを打つだけです。
それでも、6ビートにすると、明らかに泳ぎが軽くなります。
どうやら脚の位置が上がっているようなのです。逆に考えれば、普段の泳ぎの時は、私が思っているより脚が沈んでいて、水の抵抗となっているらしい・・・ということが判明しました。
6ビートといっても軽く打っているだけですから、推進力としては全く機能していないはずなのですが、にもかかわらず、6ビートで泳ぐと50mのタイムが5秒近く縮まるのです。
たったそれだけの話で5秒も・・・
脚の抵抗が恨めしい・・・
というわけで、課題が一つ見つかりました。脚の位置を上げなくてはならないようです。
スピードアップに繋がらないわけ
最初に、柔軟性が高まると楽に泳げるようになっているのにスピードアップには繋がっていないと書きました。
その原因が、恐らく水の抵抗です。1500mを25分以下で泳ぐ為には水の抵抗を減らす工夫が絶対に必要だと感じています。中にはとんでもないフォームで泳いでいる人がいますが、それでもそういう人が25分を切ることはまずないのではないかと思います。
6ビートで速く泳げるようになったように、脚の位置が上がれば、それだけで速くなることは、ほぼ間違いありません。
恐らく他にも沢山そういう部位がある筈です。
なぜなら、けのびで10mを越せないからです。実際には7~8mで失速することがほとんどです。
けのびでプールの半分もいけないのは、明らかにストリームラインができていない証拠です。
このストリームラインができない原因の一つは、腕が上がらないからなのです。
腕が全く上がらないというわけではありません。腕を上げると、腰が落ちてしまい、腰をフラットにすると、腕が下がるという連動性が問題です。
腰をフラットにした時に腕が下がらなくなれば、ストリームラインがとりあえず完成すると思うのです。
そのためには、肩甲骨周りの筋肉にもっともっと柔軟性が必要でしょう。腰回りの筋肉の柔軟性も必要なのでしょう。
この辺の筋肉が自由に動くようになれば、ストリームラインはすぐにできるようになるのではないかと思っています。
そして、ストリームラインができるようになれば、水の抵抗が減り、大幅なスピードアップに繋がるに間違いありません。たぶんw
結局は結果論
速く泳げている人の真似をするのはいいのですが、現実問題として真似できないことが多いのです。
腕の動き一つにしても、例えばハイエルボーでキャッチしようとしても、肘がうまく曲がらないとどうしようもありません。
最近柔軟性が増して気づいたのですが、ハイエルボーって、身体が前に突っ込んでいくので、結果的にハイエルボーになるんじゃないかって気がしてきました。
すなわち、無理して肘を曲げたりするのではなくて、身体が前に突っ込んでいった時に掌の位置を動かさずにキャッチすると自ずと肘が曲がりハイエルボーな状態になるようなイメージです。
ある程度泳いで身体に柔軟性が出てくると、そんな感じで泳げるときがあるのです。
もしこんな感じで簡単にハイエルボーなキャッチができるようになれば、そこから後ろにプルするのは結構簡単な話です。プルすべきか否かはまだ判断しかねていますが・・・
従って、身体の柔軟性がない人が無理してハイエルボーなキャッチをする必要はないのです。柔軟性が出てきて、ダイナミックな泳ぎをすれば、勝手にできてしまう、あくまでも結果に過ぎないように思います。
その他の動きにしても、今までできないできないともがいてきましたが、柔軟性が増していくと、ドンドン理想通りの泳ぎができるようになっていくのです。まさに教本通りの泳ぎです。
弓を引くようなイメージでとか、野球のピッチングフォームのように・・・とか、いろいろ書いてきましたが、それらはどれも一生懸命無理してやっていたために、どうしてもしんどくなって1500mはおろか、100mも難しかったのが本当のところです。
ところが、柔軟性が増してくると、そんなフォームに勝手になっていきます。勝手になるというと語弊があるかもしれませんが、そんなフォームをイメージして泳いでいると、もっと簡単な表現に変えれば、大きなフォームをイメージして泳いでいると、自ずとそんなフォームになっていく。そして、そういうフォームは決してしんどくないのです。
無理したフォームでないので、決してしんどくはないのです。
そりゃぁ、レースとなると多少無理して泳ぐ部分もあるのでしょうが、普段の練習ではそんなに一生懸命泳ぐ必要なんてないんじゃないかって気もしてきました。
水泳っていうと、インターバルトレーニングが主ですが、それさえも本当に必要なの?と思うくらいです。
話がそれましたが、教本通りの泳ぎをイメージして泳ぐことは大切です。しかし、できない動きはできないので、まずは身体作りを優先させることが最重要課題だと考えておいた方が良さそうです。
実際は、私は4年程前から、身体作りを最重要課題として取り組んできて、今最終章へと近づきつつあると感じています。
身体作りは最初はほとんど改善しませんが、よくなり出すと加速度をつけて改善していくようです。
今は、どんどん速度を上げて身体が改善して言っているのが分かります。
そのため、本来なら練習量を増やしたいところですが、そこは二の次三の次。
まずは、柔軟性を取り戻すべく、初動負荷トレーニングを最優先して取り組んでいます。
初動負荷トレーニングに行くと、移動時間も含めると3時間ほどかかる為、とてもじゃないですが、毎日通い続けるのは難しいのですが、ここは泳ぐ時間を減らしてでも柔軟性を取り戻すことを優先させた方がいいと感じています。
そのため、実際、泳いだり走ったりする時間を削って、初動負荷トレーニングに通っている今日この頃なのです。
皆様も、もしスピードアップに限界を感じたら、身体作りから見直してみてはいかがでしょうか。