ストリームラインを作るために、何となく体幹トレーニングが必要なんじゃないかって思っていました。
実際、腹圧を入れるというのは、結構力を入れているように思います。
そして、その姿勢を維持するためには、筋力が必要だろうと考えるのは、ありがちです。
でも、最近、少しストリームラインが改善してきたことを思うと、なんか違うような気がしてきました。
筋力アップでは改善できない
一般的には、筋力アップすれば、姿勢を維持しやすくなると考えるでしょう。
だいたい何でもそうで、例えば椅子に座っている姿勢でも、猫背になっている場合、もっとも胸を張って座りましょうなんてことを言われます。
でも、猫背になっているのは、座っている姿勢云々の問題では無くて、筋力バランスの結果論なんです。
いうなれば、猫背の人が猫背の姿勢になるのは、猫背にならないようにするための筋力が足りないわけではなくて、猫背になるくらいどこかの筋肉が緊張しているからなのだと考えられるのです。
従って、猫背を改善するためには、どこかを強化するのではなくて、どこかの緊張をほぐしてやって猫背になりにくくしてあげる方がいいのです。
私は、全身の筋肉を一回落としてしまったことがあります。身長が170cmで体重65kg程度あったのを一時期55kgまで落としました。
脂肪を落とすようなダイエットではなくて、筋肉さえなくしてもいいという感じで痩せました。
筋肉の鎧がとれると奥の方に隠れていた筋張ったガチガチの筋肉が表面に出てきましたので、それを少しずつ緩めているのが現状です。ちなみに現在の体重は60kgで、筋トレとかしているわけではありませんが、自然に筋肉が復活してきています。
そして、筋肉を緩めていくと、姿勢がドンドン改善していって、猫背もほぼ治りました。まだ首周辺の筋肉がガチガチでなかなかとれないので、完全にとまでは言えないのですが、それでも数年前と比較すると別人くらいに姿勢は改善しています。
このように、姿勢は鍛えることで改善するよりは、余分な部分を削ることで改善するのが正解です。
話は戻りまして、ストリームラインです。
ストリームラインは、猫背とは違って、人間本来の姿勢というよりは作られた姿勢であるため、どちらかというと猫背改善のメカニズムのようにはいかない可能性が高いと私は考えてします。
従って、ある程度は無理をしなくてはならないと考えます。
そのため、姿勢の維持には筋力が必要なのです。そこで考えるのは体幹トレーニングです。いわゆる筋トレで鍛える表面的な筋肉では姿勢の維持は難しいので、体幹トレーニングで姿勢を維持しようと考えていました。
今現在もその考え方に変わりはないのですが、その前にどうもやることがありそうだ・・・というのが、この記事のテーマです。前振りが長くなりましたw
体幹トレーニングよりも大事なこと
ここまで読んでいただけたのなら何が言いたいのかはわかるのではないでしょうか。
そうです、体幹トレーニングの前に、まずストリームラインの姿勢を作るために邪魔な箇所を取り除かなくてはなりません。
姿勢の維持はその後の話です。
姿勢の維持に体幹の筋力が必要なのはその通りだと思います。
しかし、無理矢理に作ったストリームラインを維持するために体幹を鍛えるのはちょっと違う!ということが言いたいわけです。
まずは、無理なくストリームラインの姿勢がとれるまで身体を柔らかくするのです。
その姿勢ができれば、けのびでプールの半分はクリアできるでしょう。
鍛えるのはその後です。
その姿勢のまま泳ごうとしてもどうしても維持しきれないときは体幹トレーニングを検討してみるのも悪くないかもしれません。
トップ選手が体幹トレーニングをしているからという理由で体幹トレーニングを採用するのは、根本的に間違っています。
なぜなら彼らは既にストリームラインができているのです。
ストリームラインができている選手が体幹トレーニングをしているのです。
体幹トレーニングをしたからストリームラインができたわけではないのです。
この順番を間違うと思うようにはなかなか行かないわけです。
ですから、まずは、柔軟性を取り戻しましょう。