今回のテーマは、オリンピックの映像を見ながら、速く泳ぐ方法を探してみよう!です。
泳げない頃に見た時と、ある程度泳げるようになってから見るのでは随分違います。
私の場合、昔はプルを中心に見てましたが、今は、重心がどの辺にあるのかなとか、身体の使い方なんかを感じるようにしながら見ています。
シドニーオリンピック400m自由型のイアンソープ
シドニーオリンピックの400m自由形の映像です。
2位の選手と比較すると、ひとかきひとかきの伸びが全然違いますよね。
2位の選手って400mを3:43ですからとっても速いんですよ。なのに、映像を見ていると、腕をクルクル回して典型的な下手くそな人の泳ぎみたいに見えるから不思議です。前半はまだそうでもないですけど、後半はかなりひどい泳ぎに見えてしまいます。
それに引き換え、ソープ選手の泳ぎのゆったりさは凄いです。まさに私のイメージ通りの泳ぎ方・・・ヾ( ̄o ̄;)オイオイ
左呼吸で左手が入水したあと1秒くらいグライドしているような印象です。呼吸の左右は50m毎に変えてるようです。
ロンドンオリンピック1500m自由型の孫楊
ロンドンオリンピックの1500m自由形の映像です。
金メダルが孫楊です。
あまり水中の映像はありませんが、見ていると、肘が90度に曲がったとても素敵なハイエルボです。
そして、ちゃんと最後まで掻ききっています。
ロンドンオリンピック400m自由型の孫楊
こちらは同じく400m自由形です。
ソープのようによく伸ばして泳いでいますね。
あれ、よく見てみると、息継ぎの時って、ちょっと上に上がるように見えますね。目の錯覚かな?
息継ぎしない側へのスイッチの時にぐっと上に持ち上げる感じで泳いでいますよね。
実際にどうかは別として、感覚的には上に上がる感じで泳いでみてもいいかなぁ?
腰の位置は、もう少し上なのかと思ったけど、そうでもないんですね。私の腰の位置もそんなに悪くないわけか。じゃあ、この速度の差とか躍動感は一体どこからくるんでしょうねw
高い位置でグライドしているのは間違いなさそう。あの高さをキープするには体幹力が必要でしょうね。
腹圧を高めて泳げれば体幹が固定されていいんでしょうけど、なかなかねぇ~。シンプルなだけに難しいですわ。
ところで、肘を曲げる前には先に手首が少し曲がってますかね。やっぱり初動は手首からしてるんでしょうか。
総括すると、勝っている選手は、他の選手よりは伸びが少し長めです。
孫楊のマルチアングルカメラの映像
最後に孫楊のマルチアングル映像をどうぞ。とても素敵な映像ですよ。
なお、リオデジャネイロオリンピックの1500m自由形で優勝した選手は、ソープや孫楊と比較すると伸びは少ない印象です。
キックはほとんどしていないような・・・推進力というよりは、バランスを保つ感じですね。
あとは、頭の位置ですが息継ぎの時以外は水没しているようです。水没することで余計な波が立たず、水の抵抗が減るのでしょうね。
マイケルフェルプスの映像
マイケルフェルプスの泳ぎを見ていても、頭が水没しますから、その分だけ下に潜る動きをして、息継ぎの時に浮上するようです。ギャロップクロールということでいいのかな。
バタフライの上下の振幅を小さくしたような泳ぎとでもいうのでしょうか。
あと、息継ぎの後、顔が戻ってから、入水しています。
ネイサン・エイドリアンはほぼキャッチアップ
ネイサン・エイドリアン のこの動画を見ると、キャッチアップ気味というよりは、キャッチアップクロールですw
動画の45秒あたりを見てもらうと分かりますが、リカバリーの手が入水してきた時と、キャッチが始まるのがほとんど同時です。
そんなにタメちゃうんですか。。。まあ、ゆっくり泳いでいるんでそうなるんでしょうけど・・・
あと、プルは身体の外側をかいていますねぇ。そして、ローリングしながらプッシュ。リカバリーが始まってから、伸ばした腕の外旋が始まってキャッチ動作の準備をしています。
入水した腕は、内旋させながら水を押さえ込んでいるようです。外旋させた方が腕は良く伸びるのですが、このレベルになると違うんでしょうか。
腕に体重を載せるために、入水後に外旋させると腕が沈みすぎて上半身も沈み込んでしまうのかもしれません。だから、内旋させて身体を支えてるわけですな。どうでしょう?(^_^;
今度私も試してみますw
入水後のノビがとっても素敵
ソープや孫楊の泳ぎを見ていると入水後の腕がとても前に伸びているように見えます。
肘は90度に近い角度でプルをしています。もちろん、我慢の手で、かなりキャッチアップ気味で一気にプルし、太腿まで十分にプッシュしています。
こういう泳ぎをしようとすると、どうしても肩甲骨の柔軟性が必要で、更には、脇腹も十分柔軟である必要があります。脇が伸びるというのは、脇だけの問題ではなく、腕から脚までが柔軟である必要があります。
私の場合、右は比較的動くようになってきているので、できているかどうかはおいといて、右呼吸の時はイメージに近い泳ぎができますが、左呼吸時は、左の肩甲骨、広背筋があまり動いてくれないので、とても伸びのない泳ぎになっているように感じます。
やはり肩・脇・背中の柔軟性はとても重要なポイントだと感じます。もちろん他の部位がどうでもよくはないというのは上述したとおりです。
ここで紹介したような選手は、腕を伸ばした状態からハイエルボーにしてプルをしていますが、一般的なクロールだと、伸ばした腕はストレートのままやや滑らしながらハイエルボーしやすい位置まで持ってきて、そこからプルなりプッシュなりをするようです。
最初からハイエルボーにするためには十分な柔軟性が必要で、無理にやっていますと故障の原因となりやすいのでしょう。
そもそも、肩関節以外にも胸郭などの柔軟性がないと、やりたくてもやれないと思います。以前の私がそうでしたw
今は前段階で肘を90度に曲げようと思えばできなくはありません。左腕はかなりできるかなと思います。最近左側の体幹の柔軟性が少し出てきたおかげだと思います。
でも、右腕は少々難しいです。片手プルならできるのですが、両手を動かしていると、肘が90度になる前にプルが始まってしまいます。
ちょっと肩甲骨あたりの動かし方が片手プルの時とは違うようです。結果、キャッチまで待てないのです。
それでもパドルを付けているとできたりもしますので、そうなれば柔軟性と言うよりは身体の動かし方なのでしょうね。
想像ですが、両手で掻いているとき、入水後、腕を前に伸ばし切れていない感じがあります。右呼吸することが多いのですが、そのあたりが影響しているのかもしれません。
この時目一杯前に伸ばすことができれば、体幹の伸張反射を利用してキャッチできるのですが、伸ばせていないので、この伸張反射があまり使えていないので、結果的にキャッチまでに時間がかかってるのかな?と思っています。
なので、もう少し前に伸ばせればいいのかもしれませんが、なかなか思うようにいかないんですよねぇ。。。