パワーの計測という意味ではパワーメーターを買うのではなくて、スマートトレーナーを買う方法もあります。
スマートトレーナーは、PowerTapのようなハブからデータをとるタイプのパワーメーターと同じ計測をしているのだと思います。
ハブは一応人間の身体と物質的に繋がっているので、スピードセンサーよりは信頼性が高いでしょうし、そもそも各メーカーが自社のローラーの特性をよく理解した上でパワーの算出をしているでしょうから、Zwiftの算出値よりは信頼性が高そうな気がします。
Zwiftの計算は汎用的な計算式をベースに計算しているんだろうなぁと勝手に思っています。
実際、パイオニアのペダリングモニターとTacx Neo Smartのデータを比較している人もいらっしゃいますが、そんなに違いはないようです。
スマートトレーナーの場合、何がいいって、キャリブレーションがいらないところです。歪みから計測するパワーメーターは毎度毎度キャリブレーションが必要だったりするので、ちゃんとトレーニングする人なら必要でしょうが、Zwiftが最大の目的となると、そこまでの精度はいらんから楽な方がいいなぁとなるわけです。
さっきから、パワーの信頼性云々をさっきから書いていますが、とりあえずはZwiftを楽しみたいのだという視点で見れば、スマートトレーナーのパワーで全く問題ないですし、ましてやシマノのデータは信用ならんなんてことは全くないのです。
Zwiftなどローラー台でのパワーが分かれば問題ないのであれば、スマートトレーナーを選ぶのが良さそうです。
どのスマートトレーナーも誤差が±2%前後ですし、パワートレーニングなら室内の方が絶対やりやすいのです。
だから、パワーメーターではなくてスマートトレーナーの方がいいのかも・・・
ペダリングのデータが見たい・・・となるとパイオニアのペダリングモニターなのですが、それがダメなら、ガーミンなどのペダル型のパワーメーターがいいのかな?
ペダル型のパワーメーターは、クランク型よりは安価な印象もありますし、何より、複数の自転車で共有することも難しくありません。
だいたいどのペダル型パワーメーターも、ルックのクリートに対応しています。
ペダルのフィーリングにこだわりのある人はペダル型は嫌なのかもしれませんが、クランク型と比較すると制限が少ないパワーメーターの種類と言えそうです。
クランク型はどうしても、クランク長、フレーム形状、さらにはチェーンリングなど何かと制限がかかってしまうのが難点です。
ガーミンのベクター2は、そのペダルポッドがクランクから飛び出している形状から落車時にポロッと折れてしまうリスクが高そうだと言うことで敬遠された人も多かったでしょう。
ベクター3になって、ベクター2で飛び出していたペダルポッドがなくなり、落車しても折れる部分というのは特に見当たりません。ガツンとぶつけて破損するくらいでしょうから、普通にこけた程度なら大丈夫そうです。
ベクター2の場合、クランクに取り付ける際に締め付けトルクの指定があるため、トルクレンチが必須ですが、ベクター3になって、締め付けトルクは推奨ということになって多少緩和された模様です。
かといって、34N/mなんて値を推奨されても、わかるはずもなく、かといって推奨値がある以上は、曖昧な取り付けをしたくはないですから、結局はトルクレンチ必須ですね。
ペダリングのベクトルと言えば、パイオニアのペダリングモニターの専売特許のような印象ですが、先日PowerTapのサイトを見ていたら、どうやらPowerTapでもペダルのベクトルが出ているではありませんか・・・
ペダルストローク中の各計測地点におけるフォースの方向(角度)と大きさを線描写で表します。黒は線は正のフォースを、ピンクは負のフォースを示しています。ここではペダル回転速度は要素として入っていないため、表示される数値の単位はワットではなくニュートン(1N = 0.1kgf)となります。
ペダルストローク中のどの位置で、片方の足のどれだけの負の力にもう一方の足が対抗しているか、つまりバイクを進めるのに寄与しない無駄なエネルギーをどれだけ費やしているかへの考察を可能にします。また、各ベクトルがペダルサークル(グレーの正円)をなるべく近くなぞる方向に出るようにペダリング改善を図るのにも有効な指標となります。
何か素敵じゃないですか・・・
ちなみに上記のアプリはiPhoneやiPadなどiOS 5.0以降でないと動かないです。
価格は、日本の公式サイトで139,000円(税込)ですからベクター3より若干高いでしょうか。2018年秋より販売ルートがパワータップの輸入代理店キルシュベルクによる公式オンラインストアの直販のみに一本化されたことに伴い、改訂されています。
そのため、パワータップP1の価格は108,000円(税込)とかなり格安になりました。
Wiggleなどの海外サイトですと10万円弱で買えるようですが、日本での正規品以外のサポートは日本ではしてくれないそうですから、その辺のリスクをどう考えるかです。ほとんど価格差がなくなっていますから、わざわざ海外サイトを利用する必要はないのかなぁと思いますが・・・
なお、このパワータップP1ですが単4電池で動くので420gと少々重めです。単4電池ですがリチウム電池というちょっといいのを使わないといけません。充電タイプやアルカリ電池はダメです。ちなみにPanasonicのリチウム単4電池の4本セットはAmazonで1,000円前後で売っています。
また、ペダルを取り付けるときにトルクを気にする必要がないのです。アレンキーで適当に締め付けるだけでいいんだそうです。
そして、PowerTap P2も登場しています。価格は124,200円と若干上がっています。
P1と何が変ったのか?というと、より軽く(電池込みで398g)、より長時間駆動(80時間)するようになったようです。ガーミンはおもっと軽いし120時間動くのでやや分が悪いですね。
各ペダルに8つずつ、左右合計で16もの歪みセンサーを搭載しているのも特長ですね。この点はP1も同じですが。
そして、ライダーの体重制限はありませんw
こうやってみていると、ガーミンのベクター3よりはいいように思えます。なんたってPowerTapだし。。。
あのSRMがLOOKのペダルにパワーメーターを組み込んだ製品を開発したそうです。ガーミンのベクター3のようなパワーメーターです。
ペダルはLOOKですし、なによりSRMのパワーメーターだという点に興味をそそられます。
2019年3月現在でも日本での発売時期(そもそも発売されるのか?)や価格が発表されていないようです。
いずれにしても、なにやらペダル型が熱い予感。
レビュー記事のレビュー記事を発見w
チームSkyが使用するパワーメーターがStagesです。2012年設立の比較的新しい会社です。日本ではあまり見ませんが、海外通販サイトでは結構見かけます。
このStagesのパワーメーターは左クランクにつけたセンサーで計測し、その数値を元に右側も算出するのです。従って右側は理論値です。良くも悪くも片側だけですので重量も20gと軽量です。
クランクも105などにも対応していますから安価に始められます。といってもStagesが特段安いわけではありませんが・・・
ところが2018年より右側クランクにもセンサーを付けたモデルが登場しています。これにより左右バランスやトルクなどが分かるようになっています。センサーはクランクとチェーンリングの間に付けられていてあまり目立たちません。
クランクはデュラエースやアルテグラに対応していますが、両側クランク対応となるとやはり他社と価格差はあまりないです。
Stagesのセンサーは薄型ですから、クランクからセンサーがパイオニアのペダリングモニターのように極端に飛び出してはいませんので、どの自転車でも干渉する可能性は少ないのではないかと思います。
何分情報が少ないので、分からない部分も多いのですが、価格面をみても、性能的にも、日本にいてStagesを積極的に使う理由が今のところ、私には見つかっていません。
アプリも他社製と比較すると、なんか寂しい画面に見えます。。。
Assiomaは、bePROも販売しているイタリアのFaveroのペダル型のパワーメーターです。
Assioma UNOは左ペダルのみ、Assioma DUOは両ペダルにパワーセンサーが内蔵されています。
電源は充電型で、取り付けも特にトルクレンチなどはいらなくて普通のペダルを取り付けるように付けるだけのようです。たぶん。。。
重さも154gほどとPowerTap P1よりだいぶ軽いです。ガーミンのベクター3と同じくらいかな。
価格はDUOで€654.92と、9万円弱ですから比較的安価なパワーメーターといえそうですが、何分情報が少なくて、買うとなると人柱になるつもりでないと・・・
FaveroのHPを見てもあまり大した情報を得られなくて、私の選択肢の中には入ってきませんでした。
アロフライは、バルブキャップに取り付けてスマホのアプリと合わせて使う超小型のパワーメーターです。Androidアプリの場合、動かないスマホもあるようで、専用のサイコンも用意されています。
なんと、後輪のバルブにねじ込むだけというシンプルなものです。ただし、バルブは米式対応なので、仏式バルブで使うためにはアダプターが必要です。
仕組みとしては、ペダルを踏み込む時に起こるタイヤ圧力の微小な変化を測定し、高度な計算を行ってパワー出力値をはじき出すんだそうですが・・・よく分かりませんが、間接的な値のようです。
当然、風の影響なども受けるでしょうが、その点に関しては考慮しているそうで、測定誤差は10%程だそうです。それでも、下りのデータは不正確だったりするようですから、基本的には屋内の3本ローラーで使うのが良さそうです。
固定式ローラーは使えないとか、室内で50km/hを超えると安全性の理由でエラーになるとか、とにかく、なんだかんだと微妙な感じ連発なのですが・・・このアロフライの最大のメリットは、価格です。
だいたい16,000~17,000円前後で購入できるのです。
10万円以上するパワーメーターが多い中でこの価格だけは魅力的ですね。
あのGIANTがパワーメーターを発表してきました。形状的にはパイオニアのペダリングモニターと似た感じです。機能的には一般的なパワーメーターというところでしょうか。
しかし、どうやら今のところパワーメーター単体で販売することはないようです。自転車本体とセットの販売のみのようです。
だったら、パイオニアとかシマノでいいか・・・というところですが、そうとも言えない部分があります。
差額から想定されるパワーメーターの価格としてはとてつもなく安価なのです。
パワーメーター搭載のTCR ADVANCED 1 SEが280,000円、搭載なしのTCR ADVANCED 1 KOMが245,000円です。
パワーメーターの差額は僅か35,000円です。GIANTのロードレーサーを買うつもりなら選択肢にいれてもいいのでしょう。というよりは買いますよねw
パワーメーター搭載バイクは戦略的な価格として販売しているようですから、とにかくお得度が高い!んです。本体だけで購入できない点と、詳細が不明な点が現状マイナスポイントです。
ちなみに、TCR ADVANCED 1 SEのコンポーネントはアルテグラです。
4iiiiのパワーメーターを搭載したプラクシスワークスのロード用カーボン製クランクが登場しています。。
左クランク内側に4iiii・PRECISIONパワーメーターが取り付けてあるそうです。むむむ?左だけ?
価格は75,000円です。カーボンのクランク付でこの価格ですから、左側だけでも仕方ないというところでしょうか。
パワーメーターを比較してきました。
私はというと、PowerTap P2に完全に惚れ込んでしまっているのですが。。。あと、新しいペダリングモニターも気になります。
ただ、パワートレーニングを屋外でするとは思えないことから、スマートトレーナーが一番無難だという判断に至ってしまいました。
それに静かなトレーナーも欲しいな・・・ということもあります。
レースに出るようになったら、またパイオニアのペダリングモニターに食指が動くかもしれませんが・・・
そんなわけで・・・