雨の日、真夏の太陽の下、寒い冬、春と秋に訪れる花粉の季節、意外と外を走る季節がない。。。
そんなローディはローラー台でトレーニングをするしかありません。
昔はローラー台でのトレーニングなんて修行のようなものでしたが、今ならZwiftなどのおかげでサイクリング気分でペダルを回せます。
お部屋でトレーニングするための必需品がローラー台です。
今なら、ワットバイクとかスピンバイクなどの選択肢もありますが、まずは最初に買うならローラー台です。
とはいえ、ローラー台の発する音は、日本の住宅事情を全く考慮していないのではないかと思わずにはいられないレベルです。いや、だったというべきでしょうか。最近のローラー台の中にはかなり静かなモデルがあるようなので、ネットを徘徊して調査してきました。
ローラー台の種類
一口にローラー台と言っても、大きく分けて、2種類、いや3種類に分かれます。
・後輪固定ローラー
・3本ローラー
・前輪を外してフォークを固定するハイブリッド式ローラー
こんな感じです。
後輪固定ローラーが最もオーソドックスな昔からあるタイプのローラー台です。
後輪固定ローラーの中でもいくつか分類でき、ダイヤドライブ、リムドライブ、ダイレクトドライブと3種類に分けられます。
タイヤドライブが最も古くから存在する後輪固定ローラーで価格も2~3万円からあります。が、音が大きめのものが多いです。音以外にも、タイヤの摩耗や、タイヤのカスが飛び散るなど色々問題はあります。タイヤの摩耗の問題があるので、ランニングコストは多少かかると考えておいた方がいいでしょう。それでもローラー台専用タイヤを使用しておけば、結構長持ちするので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
リムドライブは、タイヤではなく、リムに負荷をかけるタイプで、タイヤドライブよりは静かですが、それなりの音はします。タイヤを使わないので、タイヤの摩耗やカスの問題はありませんが、リムに負担をかけるので、ローラー台専用に頑丈なリムのホイールを用意した方がいいでしょう。
この2つの後輪固定ローラーに共通する問題は、フレームに負荷がかかると言うことです。
身体を揺さぶっても自転車自体は固定されてしまっているので、どうしてもフレームに負担がかかります。ですから、カーボンフレームの自転車は避けた方がいいという人もいるくらいです。
また、自転車が固定されてしまって動かないと言うことは、身体にも負担が返ってきます。特に腰回りなどは負担があるので、長時間のトレーニングには向かないと言えそうです。1時間以上トレーニングすることを考えているのであれば、自転車を左右に揺さぶれるものを考えた方がいいでしょう。
ダイレクトドライブは、音という面で見れば圧倒的に静かですし、自転車を若干傾けることができたりして実走感も一番あるのですが、何よりも高価な点が難点です。
とはいえ、静かさを優先したローラー台選びでは最もおすすめできるタイプです。
騒音に気をつかって集中したトレーニングができないからと、ローラー台をいくつも買い換える人も少なくないと思いますが、それなら最初から、ダイレクトドライブの後輪固定ローラーを買っておけば間違いないところです。
価格は高いですが、パワーメーターの機能がついていたりしますし、Zwiftとの相性も抜群ですから、中途半端なものを買うくらいなら頑張ってダイレクトドライブを買うことをおすすめします。
3本ローラーは、基本的には煩いです。普通に走るように全身の筋力を使ってバランスをとる必要がありますから、実走感は抜群です。初心者がフォームを固めるというのであれば、固定式の方がやりやすいとは思います。
前輪を外してフォークを固定するハイブリッド式ローラーは、後輪は3本ローラーのようになっていて、前輪は固定、だからハイブリッドなのです。若干自転車を傾けたりできるので、後輪固定ローラーよりは実走感があり音も比較的静かです。
固定ローラーのように全身が固定されてしまうこともありませんから、おすすめできるローラー台です。
負荷装置は、磁力が多く、他には液体で負荷をかけるフルード式があります。概ね磁石の負荷装置は煩く、フルード式は比較的静かといえます。負荷自体は磁力の方が強力ですが、実走感はフルード式の方があります。
静かなおすすめローラー台
音だけでみれば、ダイレクトドライブのTacx Tacx Neo Direct Driveで決まり(ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーには静かなのが沢山登場してきています)なのですが、もう少し音がしてもいいから安価で静かなローラー台が欲しいという人や、用途などによっては、3本ローラーの静かなのがいいとか希望が色々あるでしょうから、静かな後輪固定式ローラー台という趣旨で以下紹介していきます。
ジャイアントのCYCLOTRON FLUID ST

タイヤドライブの後輪固定ローラーで静かさでおすすめなのは、ジャイアントのCYCLOTRON FLUID STです。
オーソドックスなフルードタイプの後輪固定ローラーの形状ですが、最大2000Wまでの出力に対応しています。価格も35,000円と高くはないです。
ローラー部分が70mmの大口径となっており、かなりの高速でハイパワーをかけないと自転車の方が煩いくらいの静音性です。それでも後述するものと比較すると煩い印象です。このあたりは、後輪固定式ローラー台の限界なのかもしれません。また、購入当初は静かだが、年月を重ねると音が大きくなってきたという口コミもチラホラ見かけます。
あまり期待せずに、ほどほどの静かさを求めるならこのローラー台でいいのではないかと思います。
大口径のローラーと大きな冷却フィンを使っているおかげでローラーが熱を帯びにくく、タイヤの摩耗が少ないというメリットがあります。タイヤの摩耗が少ないということはカスも飛び散りにくいのでそ
個人的な意見ですが、後輪固定ローラーは、住宅密集地でない一軒家でないと厳しいのではないかと思っています。私は結構音には敏感な方ですから。。。
それはともかく、これはZwiftにも対応しています。ZwiftにFLUID STのパワーデータが登録されていて、例えば上りなら大きなパワーを出力しないと速度が上がらないといった具合ですから、それなりに楽しめそうです。
難点は入手することが困難なところです。ジャイアント製品は通販がありませんから、どこかの実店舗で探さなくてはなりません。ジャイアントストアに行くのが一番いいのかな?
ジャイアントでは、磁石式もありますが、それらも他社製品と比較すると静かですが、フルード式のFLUID STと比較するとだいぶ煩いなぁというところです。
他にもCYCLOTRON FLUIDという55,000円の商品もありますが、静音性という点でみればCYCLOTRON FLUID STと同等と考えていいようです。
グロータック GT-Roller Q1.1

グロータックの3本ローラーならぬ、4本ローラーです。
3本ローラーより乗りやすく安定感がありますが、なによりも静かなのが特長です。とても静かです。私も持っていますが、本当に静かな3本ローラー、いや4本ローラーです。GT-Roller Q1.1の詳細はコチラで紹介しています。
3本ローラーほど不安定さはないので、3本ローラー特有の不安定さを望む人には不向きですが、それ以外の点においては3本ローラーを凌駕していると言ってしまいましょう。
ダンシングしたり、もがいても大丈夫です。
Zwiftにもスマートトレーナーとして対応する負荷装置とコントロールユニットが別売されていますし、おまけに最大斜度10%の昇降装置まで別売されています。このローラーを使えば、バーチャルな世界をまさにサイクリングできるのです。
個人的には一押しの一品です。
難点は、楽できない点です。このタイプのローラーはどうしてもバランスをとる必要がありますから、目をつぶって走るなんてことは難しいです。
全身のバランスをとるという意味では最高の室内トレーニングのためのローラーですが、もっとパワーに集中したいとか、フォームを固めたいなどの場合は、固定式の方がおすすめです。
音も十分に静かですが、後述するローラー台よりは音が発生します。しかし、十分に静かなローラー台ですよ。
価格も88,000円とかなりなものです。Zwift対応するためにはさらに4万円が必要ですし、昇降装置を導入するとなるとさらに・・・
価格的には後述するダイレクトドライブのローラー台とあまり変らない感じになりますし、ダイレクトドライブタイプはパワーメーター機能がありますからそういう意味ではやや高価でしょうか。
グロータック GT-Roller F3.2
コチラは同じくグロータック社のハイブリッド式のローラー台GT-Roller F3.2です。
GT-Roller Q1.1よりもさらなる静かさを実現していますので、マンションなどでかなり音にシビアな環境ならコチラの方がおすすめです。
前輪を外してフォークを固定しますから、比較的安定していますし、それでも自転車は左右に傾くので、実走感は固定式より全然あります。
難点は69,800円という価格でしょう。
Tacx NEO Smart T2800
静かなローラー台を探しているなら、2018年春現在では、Tacx Neo Smart T2800で決まりです。このローラー台がダメなら、もはや室内トレーニングは諦めるしかないという最高レベルの静音性です。
価格は20万円弱しますが、静音性は圧倒的ですし、機能面も充実しています。
3本ローラーが欲しいという拘りがないのなら、このローラー台でいいでしょう。最大出力は2200Wとこのあたりも最強レベルです。
wahoo KICKR Smart Bike Trainerというローラー台も61dBと十分静かなのですが、それでも若干高音がノイジーな感じはあります。出力は最大2000Wで、昇降装置のオプションもありますし、価格もTacxよりは若干安めの15万円強です。
エリート社のダイレクトドライブなどもありますが、静音性の面ではどうしてもこの商品よりは劣る印象です。
恐らく、後輪固定ローラーと比較すれば十分な静音性なのでしょうが、高額な価格を考えると、Tacxを買っておいた方が後悔が少ないんじゃないかと思います。
なお、価格ですが、円相場の影響があるのか、結構時期によってバラツキがあります。
2018年5月末ではYahoo!ショッピングで最安値が174,420円です。ここにポイントが最大で17,000円ほどつきますから、実質的には16万円前後で購入できることになります。
同様にwahoo KICKRも実質14~15万円では購入できますが、そんなに価格差があるわけではありません。
販売価格だけで言えば、Wiggleを利用するのが一番安いようです。2018年6月現在で158,999円ですから、Yahoo!ショッピングより1割ほど安いです。ただし、Wiggleはイギリスから送られてくるため消費税や関税が必要になる筈ですから、この程度の価格差だと微妙なところです。
ちなみに、自転車や自転車のパーツなら関税はかからないのですが、スマートトレーナーってどういう判断されるんでしょうね。
消費税は価格の60%に消費税率8%がかけられます。158,999円ですと7,613円くらいかな?
消費税だけでもYahoo!ショッピングとの価格差がかなり減りましたから、輸送トラブルとか諸々の面倒が起こったときのことを考えるとWiggleを使うメリットは少なそうです。
そうは言っても、Wiggleの場合、とんでもなく安いときがありますから、こまめに確認していたら安く買えるかもしれません。上記では16%OFFの158,999円と書いてますが、そのちょっと前は確か10%OFFでした。
音の静かさではダイレクトドライブ方式がやはり抜きんでていて、Tacxの他にもWahooも静かなローラー台です。
タキザワ パワーマジックマグプラス
番外編となりますが、もしもTacx Neo Smartがダメなら、これも検討してみてはどうでしょう。
ローラー台ではなくて、エアロバイクのようなもので、正確にはスピンバイクです。エアロバイクと言ってもハンドル・ステム・ペダル・サドルなしの状態でも10万円ほどします。
しかし、ハンドル・ステム・ペダル・サドルなしですが、それらは通常の自転車の部品が使えるのです。要するに、通常のローラー台に乗った自転車のようになるのです。
しかも、静か。静か。静か。大事だから3回書きました。静かです。動画を見る限り音や振動の点でも最強の部類だと思われます。実物を見たわけでもないので想像ですが。。。
ローラー台の騒音対策には振動対策が必須
この度、Tacx Neo Smartの設置場所を変更して、振動対策をしたのですが、騒音もとても減ったのでよければ参照してください。