GT-Roller Q1.1はグロータックという会社の3本ローラーならぬ4本ローラーです。知る人ぞ知るローラー台で、使った人の評判はなかなかよいです。

蘊蓄とかは他のサイトを見てもらうと詳細に書かれていますから、ココでは省略してしまいます。

が、一応簡単に説明しておきます。

GT-Roller Q1.1はこんな3本ローラーならぬ4本ローラー

3本ローラーは乗るのが難しいけど4本ローラーはそれを克服しているから初心者でも比較的簡単に乗れます。

もの自体はとてもしっかり作られていて、頑固職人が作った一品という印象です。そのため華やかさにはかけます。

しっかりした筐体であるため、とても静かで振動も少ないです。メーカー情報ですと「BB横50cmの位置に騒音計を置いて測定した結果、50db(20km/h)、60db(30km/h)」です。

60dbというとwahoo KICKR並です。wahoo KICKRは高音が気になるのですがGT-Roller Q1.1は気になるような騒音ではありません

前輪部分のローラーの高さを変えれるので最大10%の勾配を作ることができます。

負荷装置は2018年春現在は手動ですが、2018年7月にはZwiftなどと連動するような負荷装置も登場します。その時にはwahoo KICKRのような昇降装置も登場する模様ですから、Zwiftがより実走っぽくなると思われます。

あと、4本のローラーがあることでダンシングやもがいたりもできるようになっているそうな・・・

だいたい、こんな感じでしょうか。

固定式でないローラーは、バランス感覚が必要です。バランスをとるためには体幹の筋力など全身の筋力を鍛える必要があります。

固定ローラーではこういうバランスをとる部分を鍛えることができませんので、3本(4本)ローラーの方がより実走感覚に近いトレーニングができるわけです。

そのため、自転車に乗り慣れていない初心者が室内で練習するならこのような3本(4本)ローラーの方が望ましいと私は考えます。

一方で、固定式ローラーなら、より脚力にフォーカスしたトレーニングができますし、何より楽チンです。単に脚を回して運動したいというレベルなのなら固定式をおすすめしますし、逆に外でもよく練習しているという人も固定式でいいのかもしれません。

しかし、私のように引き籠もりのローディーは絶対に3本(4本)ローラーがいいと言い切ってしまいます。

さて、このようなわけで、私は30年ぶりのロードレーサーというのにいきなり4本ローラーを購入したのです。

 

静音3本ローラー

静音な3本ローラーを探している人は少なくないようで、実際、3本ローラーというのは静音とは真逆のうるさいものです。

何故、3本ローラーは音に無頓着なのか理解できないのですが、一般人が買うようなものではないということなんでしょうか。

一般消費者が購入する場合、特に日本の場合は、その住宅事情から、静音はとても重要な要素です。

静音でないローラー台は、邪魔なだけで、使い物にならない!と私は思っています。

幸い私は、Zwiftするために家を建てるという暴挙にでたので、ローラー台に乗れるスペースがとれないなら家は建てない!という宣言のおかげか否か、ローラー台を置きっぱなしにできるスペースはあります。

一戸建てで、ローラー台専用スペースが玄関土間にありますので、かなり恵まれた環境といえますが、それでも、大阪市内の狭小地ですから、窓を開けると隣のテレビの音が聞こえてくるくらいです。

と言うことは、うるさいローラー台は・・・窓をしめると、今時の家ですからそうそう外には音が漏れることはないですが、それでも一般的な3本ローラーの騒音を想像すると、微妙なところです。

そのくらい3本ローラーの騒音は激しいと私は思っています。もちろん、磁力負荷の固定式ローラーも結構な騒音ですが。

これがマンションともなると、静音だけど振動が・・・という問題もあります。

私の家では土間なので、ローラー台の振動が他に響くというのはあまりないのですが、その代わり全て自分に跳ね返ってきます。たぶん石畳の上を走るとこんな感じなんじゃないかという・・・振動はないものにこしたことはありませんね。

振動は、下にクッションになるものを何枚かかせなて敷くとかなり改善できますが、音だけはどうしようもありません。それこそ、ピアノなどの楽器練習用の小さい箱のような防音ボックスでも買ってその中で乗らないといけなくなります。

話がだいぶそれてしまいました。

静音3本ローラーは、基本的には存在しません!

そして、もっとも静音性の高い3本ローラーはこのGT-Roller Q1.1でしょう。4本ローラーですが・・・

ミノウラやエリートなども比較的静音な3本ローラーもありますが、それなりにうるさいようです。

そもそもGT-Roller Q1.1にしても、GT-Roller F3.2と比較するとうるさいのです。静音なGT-Roller Q1.1でさえそれですから、3本ローラーは、ある程度の騒音は覚悟して購入するしかありません。

静音3本ローラーというのを選んでもそれなりの騒音なのです。

それでも、GT-Roller Q1.1の静音性は、私が知る限り他の3本ローラーと比較して突出した静音性だと思いますし、磁力式の固定ローラーと比較しても十分な静音性があると思います。

静音3本ローラーを探しているのなら、おすすめしたい一品です。別にメーカーの回し者じゃありませんよw

初心者でも乗れたのか?

評判通り簡単に乗れたのか?というと乗れました。

最初は、説明書を読まずに乗ったので、3本ローラー並に難しく全然簡単じゃなかったのです。

説明書(といってもA4で4ページだけの簡単なもの)を読むと、自転車のホイールベースの長さに合わせてローラーの位置を調整するようにと書いていました。その通り調整すると、だいぶ乗りやすくなりました。

逆に考えると、実際のホイールベースよりやや長めの設定にしておけば、理論的には3本ローラー並の難しいローラーにすることもできるように思います。だって、乗り難かったですし、そもそも3本ローラーが乗りにくいのは、前輪の軸の真下にローラーがないことに起因しているのですから、前のローラーを前の方にずらしてやれば一般的な3本ローラーと同じような状況になると思うわけです。

それはともかく、正しいホイールベースに設定すると一応乗れるようにはなりますが、慣れるまではふらつきます。ふらつきますが、脱輪防止用のローラー持ついてしまうから、いきなり横に落ちるということはありません。

慣れるなんていうと時間がかかりそうですが、3本ローラーほど時間がかかるわけではありません。1時間くらいすれば普通に乗れているんじゃないでしょうか。

リラックスして乗れるようになるにはもう少し時間がかかるでしょうが、一度乗れてしまえば後は乗り続けるだけです。

固定ローラーと異なりまして(初心者は特に)全身運動となりますから、疲れます。

初めて乗ったときは試し乗りと言うことで2~3分乗っただけでしたが、結構しんどかったです。自転車自体が久しぶりでしたので・・・

でもそれは自転車に乗るための筋力がついていない証拠ですから、そういう意味でも慣れるしかありません。

GT-Roller Q1.1に限らず3本ローラーに乗るときは、壁際でないと最初はとても乗れませんし、慣れてきてからも万が一を考えれば壁際の方がいいでしょう。人によっては廊下で乗っている人もいるようです。廊下なら両方に壁がありますからね。

ペダルもいきなりビンディングは怖いですから、ある程度慣れるまではスニーカーなどで乗ることをおすすめしておきます。

私も最初はサンダルとか裸足で乗ってました。ヾ( ̄o ̄;)オイオイ

自転車に乗るときの為の台もあった方がいいですね。本体のフレームに乗りがちですが説明書にも乗らないようにと書かれていますから、台を用意してそこからのるようにしましょう。

保存するときは畳んだ方がいいんでしょうね。少なくともベルトの劣化を防ぐために私は写真のように前ローラー部分を折り曲げてベルトを緩めるようにはしています。

GT-Roller Q1.1の静音性

音は評判通りでとても静かです。無音ではありませんが、十分静かです。3本ローラーとしてはかなりの静音性があると思います。

最近の3本ローラーの騒音がどの程度なのかは知らないのですが、20年以上前に使っていたミノウラの3本ローラーの騒音を思い起こすと雲泥の差だと思います。遠い記憶なので当てにはならないのですが。

音としては、比較的に小さめにしたテレビの音が聞こえるくらいです。恐らく、最強で回した扇風機の方が圧倒的にうるさいレベルですから、如何に日本の住宅事情が悪くても、よほどの家でない限りは隣人に迷惑をかけることはないでしょうし、閉め切ってしまえば隣の部屋にも音が聞こえないのではないかというレベルの音です。

同じ部屋にいても気にならない人は全く気にならないんじゃないかと思うくらいなのです。ましてやテレビの音や音楽が流れている状況下ではまず問題にならないと思います。

GT-Roller Q1.1単体の音としては、このように、とても静かなローラーだと、私は思っています。後輪固定式のローラーと比較しても静かでしょう。

これを上回る静かさのローラーとなると、Tacx Neo Direct Driveとか、グロータックのGT-Roller F3.2辺りなのではないかと思います。

wahoo KICKRも静かなようですが、動画を見る限り高音が気になりましたので、そういう意味ではGT-Roller Q1.1の方が勝っているのではないかと思います。

GT-Roller Q1.1の音が高すぎず低すぎず、そんなに心地悪い音ではない印象なのです。

音は、筐体から発せられる音だけでなくて、タイヤも影響します。当然ですが、ブロックのあるタイヤや溝のあるタイヤよりはスリックタイヤの方が音が小さくなるのは間違いありません。

一般的には高級なタイヤの方が音も小さいです。

私は、ローラー台専用のホイールを用意して、ローラー台専用のタイヤを履いて走っています。

ローラー台専用のタイヤを使うと音が静かになるのか?というとそうでもなくて、このタイヤはどちらかというと音よりローラーにタイヤのゴムがこびりつきにくいという性能があるタイヤなのだそうです。一度買ってしまえば、かなり長く使えそうですよ。

なんにしても空気圧の設定は定期的に行っておいた方がいいでしょう。高すぎると振動を引き起こします。

いずれにしても、3本ローラーの中で、という条件を付ければGT-Roller Q1.1は、最も静かだろうと思いますが、ローラー台を選ぶ上で、静音性を最も重視するというのであれば、もっと静かなローラー台は存在します。

例えば、GT-Roller F3.2ならGT-Roller Q1.1より間違いなく静かですし、私も買ってしまいましたがTacx Neo Smartなんかは音がしません。と言うと大袈裟ですが、明らかに自転車が出す音の方がうるさいです。これ以上の静音性を求めても大して意味がないと言うレベルに達していると思います。

さて、GT-Roller Q1.1の騒音としてはこんな感じですが、実際には、振動から来る騒音というのもあります。

GT-Roller Q1.1の振動

次に、振動について、観察してみました。

ただ、我家の場合、写真を見れば分かると思いますが、ローラー台は玄関脇の土間に置いています。コンクリートの床の上にタイルを貼った状態です。

従って、ココから共振して、他の部屋に振動が伝わるような環境ではありません。

この状況下で、GT-Roller Q1.1に乗りますと、結構振動がダイレクトに伝わってきます。どういうことかというと、石畳の上を走っている感じです。下手くそなピストン運動のペダリングをしていますから、脚を下げる度に下から突き上げてくる感じというと伝わるでしょうか。

通常の床ですと床がたわんで多少クッション代わりになってくれますが、コンクリート&タイルでは、完全に反発して返ってきてしまいます。

これは、さすがにしんどいですから、やはりローラー台の下には何らかのクッションが欲しい所です。

トレーニングマットという方法は当然あるのですが、これは、およそ5mm程度ですから、ローラー台+自転車+人間の重さを考えるとあまり効果がありそうには思えません。

やはり一般的なローラー台の振動対策としてのゴムを下に敷くことにしました。

どうせならということで、グロータックで自信満々で売られている高性能防振パッド「ブルカット2」を敷くことにしました。一個あたり1,400円と結構なお値段な上に、GT-Roller Q1.1の場合は8個必要です。

恐ろしくて掛け算したくない位の金額・・・というと大袈裟ですが、ただでさえ高額なローラー台を買った後にこの1万円はちょっと辛い物があります。

が、ちょうどアウトレット品が売られていましたので、8個で送料込み7,960円で購入することができました。

高いのは高いですが、定価で買えば5~6個分の価格ですからまあ良しとしましょう。

ところで、ブルカット2の説明では「3本ローラータイプの場合も脚の下に6個もしくは8個を敷いてください。」とあるのですが、GT-Roller Q1.1を見た感じ6個では足りません。脚が8箇所あり、しかもブルカット2一つで2つの脚が乗るような間隔ではありません。従いまして、GT-Roller Q1.1で使用する場合は8個のブルカット2が必要です。

そして、ブルカット2を8個下に敷いてみた感想としては、

若干、振動が減ったかな? 音も少し静かになったかな?

程度のもので、劇的な変化は感じられませんでした。音に関しては本体と床が共振して発生するような音はもともと無かったので、こんなものなのでしょう。

振動に関しても、床が固いので仕方ないのかなというところですね。ちょっときたしし過ぎてた感じでしょうかね。

だいぶ床からの突き上げは減りましたがそれでもまだあります。ただ、ペダリングを綺麗な感じで回すとそうでもないので、ペダリングの下手なのが原因でもあるようですから、暫くはこのまま様子見したいと思います。

GT-Rollerスマート化オプション GT-eSMARTでZwiftしよう

2018年6月頃だったか、GT-Rollerのスマートトレーナー化するオプションが登場しています。

GT-Roller Q1.1用のオプションとしては、

・GT-Roller Qシリーズ用電子負荷ユニットのGT-ePower-Q(31,500円)
・GT-ePowerなどをコントロールするユニットのGT-eBox(8,500円)
・GT-Roller Qシリーズ用エレベーターユニットのGT-eSlope(75,000円)

です。エレベーターユニットというのは昇降装置ですね。残念なことに1年経った2019年9月現在でもまだ登場していませんが、どうやらそろそろ登場するみたいな・・・(^_^;)

GT-eSlopeは価格がまだ分からないのですが5~6万円位するのかなぁという勝手な想像をしています。 GT-eSlopeは2019年12月発売で75,000円です。ちなみに似たような装置であるwahoo KICKR CLIMBは8万円ほどしますから、ほぼ同額にしてきた印象ですw

GT-Roller Q1.1が88,000円ですからGT-eBoxとGT-ePower-Qと合わせて128,000円と税込で14万円弱とwahoo KICKRやTacx Neo Smartより少し安い感じです。

GT-eBoxは、ANT+とBluetoothに対応しています。

他にはスマートフォン専用アプリのGT-eRemoteが発表されています。これはZwiftするのなら特に必要はなさそうです。

なお、このアプリも2018年8月現在iOS版のみ提供開始されており、Android版は2019年9月現在まだ開発中となっています。

このシステムは発売(2018年6月)当初は、予想通り色々バグがあったようですが、1年経過したことですから、そろそろ買い時かなという気がします。

三本ローラーでZwiftなんて他では無理ですからねぇ~(^_^;)

上記の動画を見てもらえば分かると思いますが、GT-eSlopeまで買えば、正にバーチャルサイクリングじゃあ~りませんか?!いいですよね。

 

単純にパワーを高めるために特化するなら、自転車は固定されていた方がトレーニングだけに集中できますから、固定式がおすすめですが、全体のバランスを考えると3本ローラーはいいですよね。

 

GT-eSMARTの弱点

このGT-eSMARTで、Zwiftでスマートトレーナーとして使えるのですが、Tacx Neo Smartやwahoo KICKRなどと決定的に負けてる点があります。
それは、パワーメーターが別途必要!ということです。

もちろん、Zwiftにパワーメーターは必須ではありませんが、とはいえ、パワーメーターは必要です。

GT-eSMARTでどうなるのかは分かりませんが、このGT-Roller Q1.1はZwift公認ではありません

従いましてパワーメーターなしでは推定パワー値となりますので、なるべくパワーメーターを使って接続することが望ましいと私は考えます。

この辺の詳細は下記記事を参照してください。

そんわけで、パワーメーターを別途用意する必要があります。私が個人的に用意しようとしたのはガーミンのベクター3です。実質10万円ほどです。。。

本当はパイオニアのペダリングモニターの方がよかったのですが、諸般の事情で、とりあえずガーミンのベクター3になりました。その顛末は以下です。

でも、結局はベクター3もやめて・・・

 

とにかく、他にもスマートトレーナーはいろいろあるので、用途に合わせて検討してみてください。

アウトレット品

グロータッタクでは、定期的なのか不定期なのか分かりませんが、時々(1~2回/年)アウトレット品の販売をしている模様です。

そして、その時にはアウトレット品だけではなくて、「極みのGT-Roller Q1.1」なるものも販売されています。私がみたときは99,000円ですから、4,000円ほど高いだけです。

何が極みなのかというと、製造過程に突然変異的に生まれる通常より静音性が高く低騒音な一品なのだそうです。私も気づいていたらコチラを購入したのですが、届いた次の日に販売開始されていましたorz…

購入はグロータックの直販サイトのみとなっています。

グロータック製品はこの直販サイトで購入できますが、個人的にはYahoo!ショッピングや楽天市場で買えば定価よりは若干安いですしポイントがつきますし送料も無料となるのでおすすめです。もちろんYahoo!ショッピングや楽天市場の中には定価よりも高く売るような店も存在しますから注意しましょう。

私が買った時は、Yahoo!ショッピングのサイクルヨシダで購入したのですが、価格自体は94,932円と、定価とほとんど変らない価格ですが、Yahoo!プレミアム会員だったり他にもなんだかんだと駆使して4,735ポイントつきました(Yahoo!カードを持っていたらさらにポイントがついたのですが・・・)。というわけで実質9万円ほどで購入したことになります。

このように多少は安く買えますが、アウトレット品ならば8万円ほどで買えるようですから、急がない人なら待ってみるのも・・・半年から1年待てるのかというところです。

個人的にはかなり気に入っています。当初はTacx Neo Smartを購入するつもりで予約していたのですが、これを買ってしまい、そして乗ってみてすぐにキャンセルしてしましました。(その後、やっぱり買いましたが・・・)

用途としては、別途書いていますが、3本ローラーは全身のバランス、固定ローラーはパワーという感じです。

以上、どうでしたか?結構いいローラー台だと思うのですが・・・

更新日:2021/03/22 10:35:31

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