私は、170cmで体重は60kg弱です。

若干、お腹周りに脂がありますが、一応腹筋が見える程度ですから、そんなに大したことはないので、50歳近い年齢を考えれば、ダイエットの必要はない体つきだと思います。

なので、毎日泳いでいることを知っている人からは、「私も、水泳でダイエットしようかな?」なんてことを言われることがよくあります。

しかし、え?水泳でダイエット?って私は思ってしまうのです。

水泳でダイエットってできるのでしょうか?

水泳のダイエット効果

一般的に、スイミングスクールのパンフレットなどには水泳はダイエットに最適なようなことが書いてあります。

  • プールに入るだけで水圧が身体にかかるので、それだけでダイエット効果がある
  • 水泳は全身運動だから走るよりカロリー消費が多い
  • 怪我のリスクが低い
  • 与沢翼さんも水泳で痩せたw

などなど・・・

でも、私が通っているプールには、週に3回くらい泳ぎに来る人が沢山います。

そんな人たちが痩せてるかというと、???

太ってる人は、何年経っても、太ってます。

痩せてる人は、最初から、痩せてます。

以上。

太ってた人が、痩せた例は見たことがありません。

そもそも太ってる人は、泳ぎにきても、続きません。大抵1ヶ月続かない。長くて3ヶ月。夏頃始めて、涼しくなるといなくなる・・・そんな感じです。

残念ながら水泳のダイエット効果に即効性はありません。

運動強度とダイエット

厚生労働省の「身体活動のエクササイズ数表」によれば、運動の強度を表すメッツが、クロールを分速45mでゆっくり泳いだ場合8.0メッツ、分速70mで早めに泳いだ場合は11.0メッツだそうです。

分速45mというと25mを30秒弱で泳ぐことになります。

私が通っているプールでは、いつも行く時間帯は年配の人が多い時間帯ですが、25m30秒で泳ぐ人はとても少ないように思います。ほとんどいません。

ちなみに私は25mを22~27秒くらいのペースで3.5kmくらい泳ぐのですが、恐らく25mを30秒で必死に泳いでいる人よりは全然余裕で泳いでいると思います。

というのも水泳が苦手な人は筋力を使って泳がれるので心拍数が上がってとてもしんどいわけですが、慣れてくると心拍数はほとんど上がらない状態、話しながらのジョギング程度の負荷で泳げます。

すなわち、たぶん、運動強度はかなり低い筈なのです。

ですから、上述した運動強度が8.0メッツだとか11.0メッツなんてほとんど役に立たない情報だということになります。

想像ですが、水泳が慣れている人の場合、分速70mで泳いでも11.0メッツなんてことにはならなくて、もしかすると8.0メッツくらいなのかもしれません。

水泳のようにスキルが重要なスポーツにおける運動強度は個人差が大きすぎて他人と比べる意味が大してないのです。

比べるとすれば同程度のスキル同士でないといけないわけです。厚生労働省がどの位のスキルを想定しているのか全く不明なので、このメッツという値には何の意味もなさないと思うのです。

スキルに関して全く不明とは書きましたが想像はできますよね。恐らくは、大して運動経験の無い人向けの情報であることからすれば、水泳も経験が豊富な人と言うよりは水泳を始めたばかりの人というイメージなのでしょう。

自転車などは比較的スキルに影響されにくいのかなぁとは思いますが。それでも慣れてる人とそうでない人では強度に差が付くのは間違いありません。

ちなみに、161m/分のランニングは10.0メッツだそうですが、これって、1kmを6分強で走っている感じです。私がこのスピードで走るのと11メッツの分速70mのクロールをするのではどう考えてもクロールの方が楽勝です。感覚的には2~3倍は楽なのではないかと思います。

やはり、運動強度を一般的な指標で表すのは少々無理があるのではないかと思ってしまいます。

走るより水泳の方がカロリー消費が多いという嘘

一応、上述したとおり、水泳の方がランニングよりは運動強度としては高いということにはなっていますが、ダイエットという話になると、

消費カロリー=強度×時間

になります。同じ時間運動するのであれば、運動強度が高い方が効率はいいのですが、ランニングと水泳を同じ時間運動できるでしょうか。

水泳で1時間ノンストップで泳ぎ続けるって、かなり大変です。

ランニングもそれなりに大変ですが、強度を下げると、歩くって方法もありますから、何なら1日中歩く方法もあるわけです。また、LSD程度の強度なら半年もすれば2時間くらいは何とかなるでしょう。

水泳は、そうはいきません。1時間もプールにいるとそれだけで疲れるものです。一応、水圧がかかってますし、水温も低いので、冬だと冷え切ってしまいます。

そんなわけで、現実的には水泳で1時間泳ぎ続けるのは中級者以上でないとできません。与沢翼さんはそういう意味でもすごいと思います。

水泳がダイエット向きでない理由

ですから、水泳は多少強度が高いとしても時間が少なくなるため、ダイエット向きとは言えないのです。

プールの水温が低いほどダイエット効果が高いのですが、スポーツクラブやスイミングスクールのプールの水温は、結構高めで30度以上あることもしばしばです。

このくらいの温度になると、顔をつけてるとのぼせてくるくらいですが・・・

水温が低いと脂肪の燃焼が促進されるようですが、このようにプールの水温は高いことが多いので、この効果はあまり期待できないと思っておいた方がいいでしょう。

年配の女性が多いプールほど水温は高めだと私は思っています。

逆に、泳ぐことを中心に考えているプールほど水温は低めです。50mプールなどはかなり低いのでダイエット効果を求めるなら50mプールの方がいいのですが、必死に泳がないと冷えてしまいますw

いや、必死に泳いでいても寒いくらいです。真夏でも泳いでいる時に流れる水が冷たいです。

そもそも、水泳選手は他のスポーツ選手より体脂肪率が高いです。なぜなら冷たい水の中にいるから体温を下げすぎないように身体が防衛しているのでしょう。脂肪がある方が浮きますし。

だから、冷たい水がダイエットにいいなんてのは、微妙なところだと私は思います。

水泳が全身運動というわけでもない

水泳は全身運動だとよく言われますが、実際には、そうとも限りません。

平泳ぎは、脚が推進力になるため、全身運動と言えそうですが、クロールは、特に長距離を泳ぐ場合、キックはほとんど打ちませんから全身運動というよりは上半身の運動です。

バタフライや背泳ぎも似たようなものです。バタフライもキックなしで泳げますし、背泳ぎもゆっくりならキックはいらないです。

そりゃぁ、多少なりとも下半身も使いますし、体幹でバランスをとるので全身運動といえばそうですが、それはランニングでも同じことで、水泳だから全身運動というのは、大袈裟な表現です。

ダイエットでは長時間泳ぐ必要があります。そのため、どうしてもクロールが中心になります。

もしくは背泳ぎかな。背泳ぎは慣れると楽に泳げるし、息もしやすいので長時間泳ぐにはいいのかもしれないけど、前が見えないので混んでいるプールだと泳ぎにくいんですよね。

そういえば、平泳ぎで長時間泳いでる人はあまり見かけないです。100~200mくらいならたまにいますが、30分平泳ぎをし続けている人を見かけたことはありません。クロールと平泳ぎの組み合わせでずっと泳いでいる人ならいますので、現実的な解はそんなところでしょう。

但し、1年以上継続している人は未だかつて見たことがありません。もちろん、いないとは言い切れませんが。

なぜなら、水泳を1年以上継続するということは、もはやダイエット目的というよりは水泳が趣味の範疇に入ってきてるはずです。そうなると、クロールと平泳ぎの組み合わせはしんどいだけですww

楽に泳ぐのならクロールでいいわけで、クロールでずっと泳いで時々平泳ぎというのがよくあるパターンです。

クロール以外は泳がない、泳げないという人も多いはずです。

話がそれましたが、キックを打たないクロールは決して全身運動ではありません。全身運動と言えそうなのは、平泳ぎだけです。

バタフライって全身運動っぽいですけど脚の筋力は大して使わなくても問題ありませんし、バタフライで長時間泳ぐなんてのは現実的には難しいですね。プールの幅が狭くてすれ違いが大変なんです。

ダイエットの為の水泳まとめ

そんなこんなで、ダイエットの為だけに水泳というのは、決しておすすめではありません。

メリットがあるとすれば、雨でもできる。怪我リスクは他のスポーツよりは低い。このくらいです。

なので、好きならばやればいいし、そうでないなら他の方法でいいと思います。

だいたい、塩素の水に入るって身体に悪いし、美容にも・・・と私は思いますw

更新日:2021/08/12 7:38:50

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