このページでは平泳ぎの泳ぎ方を紹介していますが、新旧様々なテクニックが混在して書いてしまっていますので、只今修正中です。

というか、私自身平泳ぎはなんせS4で苦手なので、試行錯誤しているのです。。。

また、平泳ぎは、水没禁止の時代から、水没OKへと変化したことで、泳法も大きく変化しています。

実際のところ、水没禁止時代の泳ぎ方でも一般人は十分速く泳げます。私自身も、この時代の泳ぎ方の方が速く泳げるのです。

でも、どうせなら最新の泳ぎに近い泳ぎ方で泳いだ方が、より速く泳げるような気もします。

ということで、なるべく新しい泳法に寄せた泳ぎ方に、現在書き換えようとしていますが、なんせ、情報が錯綜しており、というか、旧泳法なのかどうかの見極めができていない部分も多く、テクニックが混在してしまっているのです。

更に付け加えれば、北島康介の時代と現在のピーティーの時代でも泳ぎ方は変わっています。昨今はバタフライに近づいているのかなぁと思ったり・・・

別に新しい泳ぎ方が絶対いいというわけではありません。マスターズスイマーからみれば北島康介は今でも十分速いのですから。。。

なので、その辺りのいくつかの泳ぎ方を紹介できればなぁと思ってはいるのですが・・・なかなか難しいのですよww

平泳ぎはうねる泳ぎ方?

平泳ぎは、少しうねりながら泳ぎます。とはいえ、うねる泳ぎ方は旧式だという人もいますが・・・

うねりの度合いは、バタフライほどはうねりませんし、人によっても、距離によってもことなりますが、多かれ少なかれうねっています。

例えば、50mのような短い距離だと、ストレートな感じで泳いでいる人が多いのかな?と思います。

アダム・ピーティーを見てると、全然うねっていないような感じですね。

でも、距離が伸びて200mともなると、ある程度体力も温存しながら泳ぎたいので、うねりが大きくなってくるようです。

初心者の場合は、基本的にはうねる泳ぎ方を練習することが多いはずです。

ドルフィンキックをしながら平泳ぎのプルをする、ドル平とかドルブレと呼ばれる泳ぎ方もしますよね。

いずれにしてもうねる泳ぎ方ができるようになってからでないと、フラットには泳げません。

フラットに泳ぐといっても、前に体重を載せていかなくてはなりませんので、その重心移動の練習時には嫌でもうねってしまいます。

ですから、まずはうねって泳ぐ練習をして、次第にそのうねりを小さくしていくイメージが一般的な練習方法となる筈です。

基本的に平泳ぎのうねりは胸椎で行うと考えられます。

  1. アウトスイープで胸を開く
  2. キャッチで胸を閉じる
  3. 息継ぎで胸を開く
  4. リカバリーで胸を閉じる

アウトスイープ時には身体を持ち上げたくないので、胸を沈み込せます。よって、胸は水底に向けて突き出します。

キャッチ後は息継ぎの為に上体を浮上させたいので、突き出した胸を元に戻します。プル動作はお腹に力をいれるので、背中側が突き出ます。

上体が立ったら息継ぎをしますので、肋骨は上がり胸は張ります。ピーティーの映像なんかを見るとかなり胸を突き出している印象です。

リカバリーからグライド時はストリームラインですから胸は張りません。

これらの動作は、バタフライでも似たような感じです。入水からグライドで胸を張り、キャッチで戻し、プッシュで胸を張り、リカバリーではリラックスです。

このように合ってるか否かは分かりませんが、概ね理屈は合うはずです。

>平泳ぎは前後にうねる?/脚の引きつけは、お尻が下がることで膝が曲がる

ここから、とても大事な話をしますww

これができないと、平泳ぎを速く泳ぐことはできない!と私は思っていますww

上のアダム・ピーティーの平泳ぎですが、これ、よく見ると、次のように見えないですか?

息継ぎで身体を持ち上げる。

持ち上がった身体が後に下がる。結果、お尻が進行方向と逆方向に下がって膝が曲がる。

膝が曲がったところで、キック開始。

もうちょっとゆっくりの映像だともっとはっきりそのように見えてきます。

息継ぎの間のお尻の位置は、ほとんど進んでいないように見えますし、脚の引きつけ動作の時には、一瞬ですが、お尻が後ろに下がるようにみえます。

この身体の動き、キックのタイミングなどは、ジャンプするときの動作そのものです。

お尻が後に下がるのは、流水プールで泳いでいる映像を見るとよく分かります。

流水プールは、泳速と同じ速さで水が流れることで、その場で泳げるプールです。

ところが流水プールで泳いでいる平泳ぎを見ると、脚を引きつける時、お尻が少し後ろに下がるのが見て取れます。

これは、身体全体が前に進む速度よりお尻だけが少し遅いことが原因です。これを泳者視点で見ると、お尻だけ後ろに下がる感覚になります。お尻が後ろに下がることで膝が曲がるのです。

https://www.youtube.com/embed/hgaM7Fo4zGQ?start=486

余談ですが、上記映像では見切れてしまっていますが、頭の位置は息継ぎ時とより少し前の位置で入水しています。肩の位置は変わっていませんから、単に前に身体が倒れただけで、泳者視点では前ではなくほぼ下に落ちている感覚でしょう。

よく前に体重をかけて、頭は前に突っ込むと言いますが、敢えてそこまでしなくても、リカバリーの腕の間(胸の前に)入れるだけでいいと言うことです。

肩の位置が変わっていないと言うことは、上にせり上がった分だけお尻が後ろに下がっているということですから、頭を前に突っ込みたくても突っ込めないですね。

従来の平泳ぎは、息継ぎで上半身を大きく持ち上げ、その位置エネルギーを推進力にするために、上半身を前に倒す泳ぎ方でしたが、最近は、この位置エネルギーをキックに変換する方が主のようです。

上半身を前に倒してしまうと、当然ながらお尻の位置も前に移動します。そしてこの時に脚の引きつけ動作が入りますが、加速したタイミングで脚の引きつけ動作をするのは相反する動きになります。

泳速が上がれば、反対方向に蹴るキックの引っかかりも悪くなりそうです。

一方で、このお尻が後ろに下がる方式であれば、踵の位置は動かず、上半身がバックしてくることで自然に膝が曲がります。膝を曲げようとする必要さえありません。

膝を曲げようとしなければ、リズムも狂いにくくなります。

泳速は息継ぎ時が最も遅いので、キックの引っかかりもよくなるでしょう。

でも折角の位置エネルギーがもったいない・・・なんてセコいことは考える必要ありません。キチンとキックとして推進力に変換されます。

だって、キックは後ろに蹴るんですよ。上半身が蹴る方向に動けば、その分強く蹴れるに決まってますww

ということは・・・このときウェッジキックだと少し問題があるように感じます。

なぜなら、上半身が下がってきているのですから、両足の間隔は肩幅くらい最も力が加わると思いませんか?

ジャンプするときに足幅は広げないですよね。だいたい肩幅程度が最も高く飛び上がれるはずです。

ウェッジキックのように斜め後ろに蹴るなんてことをしたら、高く飛べるわけがありません。

従って、お尻がバックしてくるキックをする為には、ウィップキックが望ましいと結論づけられるのです。たぶん。

実際、ウィップキックの登場とウェーブ泳法の衰退はだいたい同時期ではないかと記憶しています。違うかな?(^_^;

とにかく、位置エネルギーをキックに変換するならウィップキックが良いに決まっているのです!!!

ここまで来れば、大まかな平泳ぎは完成しつつありますね。

平泳ぎのポイント

平泳ぎの2大ポイント

  • プルとキックのタイミング
  • 息継ぎの時に腕の動きを止めない

平泳ぎの2大あるあるです。

一つが、プルをしながらキックをしてしまうことです。速く泳ぐためにはリカバリーが終わったタイミングでキックをしなくてはなりませんが、初心者ほど掻きながら蹴ってしまいます。

こうなると、腕も脚も推進力と同時に抵抗も発生させてしまい、なかなか前に進まなくなります。

とにかく最初は、手と脚をバラバラに動かす練習をしなくてはなりません。

リカバリーが終わったらキックするというのが流れですが、実際に、リカバリーが終わってからキックするイメージだと少しリズムがおかしくなります。

正確には、キックを蹴る前に、素早くリカバリーを終えてしまうのです。

何が違うのかというと、キックを遅らせるのではなく、リカバリーを早めるのです。

リカバリーとキックが同時の人がいるとします。

この人がやるべきことは、キックが始まる前にリカバリーを終えてしまうと言うことなのです。

この微妙な違いが分かるでしょうか?

水泳はどの泳法も基本的に脚でリズムをとりますので、キックの動作をベースにする必要があります。

ところが!!!

問題なのは、速く泳ぐとなると、実はちょっと違ってくるんですねぇぇぇぇぇ。

腕を止めていいのはグライド時だけ

そして、もう一つは、息継ぎで、両手が胸の前で揃った時に、一瞬動きを止めてしまうことです。

この状態で動きが止まると言うことは、そのまま沈んでいくことになります。

ここで動きを止めなければ、勢いで前に体重が載っていき、重心移動による推進力も得られるので、絶対に動きを止めていけないところです。

ちなみに、腕はグライドの時以外は動かし続けなくてはなりません。

脚も、蹴り終わって、水面近くに脚が上がってくるところまでは止めてはいけません。

平泳ぎのポイント

  • アウトスイープは肩幅より少し広めが基本
  • 掻き込んだ両肘をできるだけ近づける
  • 肘で水をひっかけて胸で挟んで推進力とする
  • 掻き込んだ肘は顎より後に行かないようにする
  • リカバリーは止まらないだけではなく素早く行う!キャッチから次第に加速しリカバリー時が最高速
  • リカバリー時に脚を引く
  • リカバリー終了時に頭を沈め、その瞬間にキック開始
  • 頭はギリギリまで前を向いておき、入水直前に前に倒していくことで体重が載る
  • 脚の引きつけ時に足が背中のラインより高くなると腰が沈む
  • フラットな姿勢でグライドする時間を長くする
  • 腰の位置は常に水面直下すれすれを維持し続け上下動をなくす

平泳ぎのプルの推進力を発揮する局面

アウトスイープで進む

リカバリーで前に伸ばした腕を外に広げていくアウトスイープという動作で平泳ぎのプルは始まります。

これはフロントスカーリングそのものですから、この動作だけでもそれなりに進みます。

とはいえ、ここをガッツリ掻いたところでそんなに進むわけでもないので、まあ、その後の動作の予備動作のようなイメージの方が強いかな?と思います。

肩幅より少し広い位の位置までアウトスイープで、水を横に流し、その流れに逆らうように掌を反転させることでキャッチできる水が多くなるというカラクリです。

手の広げ具合は人それぞれですが、基本は肩幅より少し広めくらい。それより大きくなると抵抗が増えます。小さいと抵抗は小さくなりますが、推進力に劣るということのようです。

パワーがある人なら広めに、なければ狭めにというのが基本的な考え方になるかと思います。

狭い方が楽ですが、プルでの推進力はやや期待薄になります。

ガッツリとプルしたいのならそれなりに広げた方がいいでしょう。あとは、トレードオフとの関係ですね。

推進力をとるか、水の抵抗とエネルギー消費量の兼ね合いです。

なので、初心者は肩幅より少し広めの基本的な広さから、やや狭めくらいがいいのかな?と思います。

私も最初は狭めにしていましたが、コーチの「パワーがあるのにもったいないからもっと広げた方がいいんじゃない?」という一言で肩幅より少し広めまで広げることにしました。

でも、パドルを付けるしんどいので狭くなりますが・・・しんどくなるは、私のアウトスイープが肩の三角筋で行っているためではないかと思います。

本当は広背筋を使ってアウトスイープできるようになりたいのですが、今のところ身体の使い方がよく分からないのです。そのうちできるようになるでしょうww

それからそれから・・・大事なことを忘れていました。

アウトスイープの時は、横に腕を広げるのではなく、やや斜め前に広げます。万歳の形にします。

やってみれば、真横に広げるより斜め前に広げる方が、進む感じが増すのが分かる筈です。たぶんww

上に伸び上がるように広げていきますから、肩甲骨は挙上しています。

そして、胸を張ります。胸を張りながら、掌で水を押さえていきます。掌で水を強く押さえられれば、広背筋を使いやすい筈です。

胸を張るので、やや沈め気味です。即ち、平泳ぎでありがちなアウトスイープで身体が持ち上がることはないのです。

アウトスイープ時は、キャッチ前の動作ですから、言うならばグライドの続きです。

グライドなので、まだ息継ぎの為に身体を持ち上げるタイミングではないのです。

そもそも、人間の身体は手脚を広げるときには反りやすいので、胸を張る方が理にかなっています。

そして、胸を張って少し沈めることができれば、浮力で身体は持ち上げやすくなります。

キャッチする

明日とスイープしたら、今度はインスイープすることになりますが、この切り替えポイントでは、きちんと水を押さえておきます。これは4泳法全て共通です。キャッチ前には水を押さえる!

胸を張りながら掌で水を押さえるときに、体重を掌に載せてしまいます。

そしてこの時に肘が緩めばハイエルボーなキャッチになります。

そこまでできなければ、そのまますくい上げてインスイープしてしまっても、十分進みます。

下手にプルしようとするより進むかもしれません。

もちろん、選手レベルで考えるのならプルはしましょう!

胸を張っていましたが、キャッチのタイミングで胸椎の力も抜きニュートラルに戻し、胸を沈めたことによる浮力とインスイープを利用しながらプルで身体を持ち上げます。

なお、水を上手く押さえられないのであれば、アウトスイープの時に敢えて掌はあまり横を向けずに、水を押さえながらアウトスイープするのもいいかもしれません。そうすればアウトスイープの時間だけ水を押さえる間ができます。

これで水が押さえられるようになったら少しずつ掌を斜め外を向けて推進力にしていくのです。

キャッチでつかんだ水を後ろに押す動作で進む

キャッチでつかんだ水を後ろに押す動作は、他の泳法と同じです。

ただし、平泳ぎの場合は、ストローク長が極めて短いので、これだけだと他の泳法のようには進まないので、キックや他の動作で補うことになります。

キャッチはおでこ辺りの高さで行うでしょうか。

そこから、肩のライン辺りまでがプルです。

1軸のクロールならほとんど推進力になっていないストローク長ですね。

キャッチした後、ちょっとばかりグッと押したらこの動作自体は終了です。

キャッチしてグッ!

でもね、アダム・ピーティーのプル動作なんかを見ていると、ちょっと違うような感じはしますよね。

彼は、強いアウトスイープから、水をすくうような感じでインスイープしてきているように見えます。

フロントスカーリングのインスイープの時に、水をすくうような感じで行うと結構進むなぁと私は感じているのですが、アダム・ピーティーのプル動作もそんな感じに見えるのです・・・(^^;

個人的には、こういうプルだと結構楽なので、コンメの時なんかはだいたいこういうプルを行っています。

平泳ぎだけをガッツリするときには、肘を立てたりしてみますが、しんどいばかりで全然進みません。

なので、最近はすくい上げるようなプルばかりです。この時、後述する脇を締める動作でも結構進みますしね。

脇を締める動作で進む

平泳ぎのプルでは、よく「脇を締める」ように指導されるのではないでしょうか?

正直なところ私は、何の為にやるのか意味が分からなかったです。

ところがある日「脇を締めると、締めた脇のところから水が流れて推進力になる」という説明を聞いて、あ~なるほど~と思った記憶があります。

腕と胸で水を挟む感じで、脇を締める動作をして貰うと、水が背中側に流れていくのが分かると思います。

すなわち、脇を締めることは推進力になっているのです。

腕と胸で水を挟むこととインスイープと組み合わせることで更にプルで進むようになるのです。

しかし、脇を締める動作が遅いと水はあまり流れてくれません。素早く脇を締めることで水の流れが強くなるのです。

ですから、脇を締める動作は強く素早く行う必要があります。

脇を開いたり閉じたりするだけで前に進むことを一度体感してみるとよくわかります。その時に、ゆっくり締めたり、素早く締めたりすると進み方も変わります。

脇を締めるということは、左右の腕の肘を近づける動作になります。

肘を近づければ近づけるほど推進力は増しますから、肘を近づけたいのですが、この時、掌を下に向けていると両肘を近づけることはできません。

両肘を近づけようとすればするほど、掌は上向きになる筈です。

平泳ぎの映像を見ていると、両手で水をすくっているようなポーズになっていますが、あれは両肘を近づけているからに他なりません。

アダム・ピーティーの映像を見ていると、掌は合掌する位までしか回ってはいないようなので、この辺は柔軟性とか上体の角度とかによるのでしょう。

加えて、手首だけを回しているのかもしれません。

いずれにしても、リカバリーの過程で掌は下向きに戻しますので、掌を上向きにしなくて済むのならその方がいいのでしょう。

ところで、脇を閉めるという動作自体は、初心者レベルではあまり意識しない方がいいのかもしれません。ここまで説明していて今更感がありますが・・・

というのも、脇を閉める動作を意識するとどうしてもそこで動きが止まってしまうのです。

よく、リカバリー動作を止めないように指導されるかと思いますが、これは脇を閉める動作が原因です。

ですから、最初は自然に脇が閉まってくる感じで全く問題ありません。

もっと速く泳ぎたいとなったときに、意識的に少し力を入れて脇を閉めれば良いでしょう。

肘は顎より後に引き込まない!

また、肘の位置は、概ね顎の位置くらいです。このくらいの位置だと、上腕が水面に対して直角になるくらいの筈です。

それより後にある場合は、プルのしすぎです。プルだけで考えれば、目一杯後まで掻いた方が推進力を得られるのですが、リカバリー時の水の抵抗を考えると、差し引きでマイナスになると考えられており、上腕が水面に対して直角くらいまでにしておいた方が、結果的には速くなると言われています。

上腕が水面に対して直角になる位置までのプルの場合、自分で思っている以上にプルしてはいけません!

かなり顔の前の方でプルを終了させなくては引き込みすぎということになるはずです。

これに関しては、鏡の前で横を向いてプル動作をして確認して見た方がいいでしょう。私もそんなに掻いているつもりはありませんでしたが、確認してみたら、上腕が体幹と平行になるくらいにまで掻き込んでいましたw

ですから、プルしないくらいの感覚にしてようやく直角になるという印象です。

ただし、案外、速い人は、後に引いています。画像はピーティーがゆっくり泳いでいる時のものですが、それでも肘の位置はまあまあ後に来ています。

キャッチで、肘を立てて、しっかりプルすると、結果的に肘の位置はかなり後ろに来てしまいます。

それがいいか悪いかは別問題として、しっかりプルした結果として肘が下がっているのなら、とりあえずは問題なしです。

初心者にとってのNGは、上級者にとってはOKというのはよくある話です。

バタ足なんかはその典型ですね。膝を曲げるなと習いますが、膝を曲げずにバタ足している速い人なんていませんよね。曲げてるわけではなくて曲がっているというのが正解ですが、見た目的には曲がっています。

なので、肘も後ろに引こうとしなければ、後に来てもいいのですww

平泳ぎのリカバリーは水面と平行に

平泳ぎのリカバリーの時、前腕は水面と平行が基本です。

水上に出そうとするあまり、上手の赤のように、上に傾けてしまいがちですが、これはなるべくやりたくありません。身体が沈んでいきます。

https://www.youtube.com/watch?v=WekR2R8Df7k

アダム・ピーティーのリカバリーも水平になっています。この角度が最も上に傾いた角度です。

プルの時には下に向いている前腕が、リカバリーの際には水面と平行にまで上がってはきますが、それ以上にはならないのです。

前腕が水面と水平と言うことは、その前腕で滑るように前に進みます。

私の個人的な感想ですが、この滑るような感覚があるだけで平泳ぎが楽しくなりますwww

https://www.youtube.com/watch?v=WekR2R8Df7k

すなわち、リカバリー時の前腕は基本的に胸の下辺りで捌くのが基本なのです。

水上に腕が出ている選手もいますが、それは上半身がもっと浮き上がっているからこそであり、決して腕を上に上げているというわけではないのです。

ピーティーもレースの時にはもっと身体が上がっています。上腕は全て水上に出るくらい身体が上がっていますから、水面に対して前腕を水平にすれば、水面ギリギリを前腕が通ることになります。

もうひとつ、ポイントっぽいのが、プルの最後に脇を締めて肘を寄せますが、この時、合掌のポーズで多くの人が動作が止まります。

そこで、ここは絶対に動きを止めてはいけないポイントなのですが、そこから更に加速してリカバリーできると更にいい泳ぎができるように思います。

要するに、リカバリーの時に腕を止めないという消極的なことではなく、積極的に素早く前に突き刺すように戻します

素早く戻すことで、身体が沈む時間もなくなりますし、体重も前に載せやすくなります。

逆にリカバリーをゆっくり行うと、身体が沈んでいきますし、体重も前ではなく下方向のベクトルになります。

リカバリーの顔の位置

リカバリー時の顔は常に水上です。

下の画像のように、肘が伸びた後に、顔が水中に入ってきます。

ただし、肩関節はまだ伸びきっていません。

アダム・ピーティーのリカバリー
https://www.youtube.com/watch?v=WekR2R8Df7k

すなわち、肩関節が伸びるタイミングに、頭を沈めることで重力を使って身体を前に進めます。

この時ありがちなのが、頭を腕の間に収めるのを忘れてしまうことです。腕よりちょっと頭が出た状態になりがちです。

ここでは、意識的にキッチリ頭を突っ込んで行きたい局面です。ストリームラインでは耳横に腕がきますので、少なくともその位置くらいまでは突っ込まなくてはなりません。

ピーティーでその位の位置ですから、初心者はもう少し突っ込んでいいでしょう。腕の下に頭を出すイメージくらいまで突っ込んでみてようやくちょうどいい位置という人も多いはずです。

また、頭を沈める瞬間にキックを始めます。だいたい同時ですが、厳密にはキックが一瞬遅れる感じなのかな?と思います。

私のイメージではバタフライの第1キックと同じようなイメージで、バタフライの第1キックも頭や手の入水から一瞬遅れてキックするので、恐らく平泳ぎもそんな感じだろうと思っています。この辺の感覚は各人それぞれ微妙に異なる部分だとは思います。

アダム・ピーティーのグライド姿勢
https://www.youtube.com/watch?v=WekR2R8Df7k

この画像は、ゆっくり泳いでいる時の映像だと思うので、結構深く沈んでいますが、基本的にはこの姿勢になります。

頭をギリギリまで残せるようになると、平泳ぎがかなり速くなるなぁというのが、私の感想です。

平泳ぎのポイント

平泳ぎは、基本的にはバタフライ同様にうねる泳ぎ方です。

しかし、近年はフラットバタフライなどと呼ばれるようにバタフライはフラットになっていますし、平泳ぎもフラットに泳ぎます。

なので、うねらない方がいいと思われる方も多いでしょうが、ぶっちゃけ、私レベルならどうでもいいような・・・

それでは話が進まないのですが、フラットに泳ぐ為には、まずはうねる泳ぎ方が必要だと私は実感しています。

コーチの中には最初からうねらない泳ぎ方を教えている方もいらっしゃいますが、初心者の場合フラットな泳ぎ方を習うと、体重移動を全く使えないのではないかと思われます。

うねりながら体重移動を使って泳げるようになった人が、そのうねりを小さくしていってフラットに泳げるようになるというのが習得の流れではないかと私は考えています。

実際、私のバタフライは比較的フラットですが、楽する時は大きくうねりながら泳ぎます。

初心者にフラットバタフライを教えているコーチが「うねらない方が楽だ」という言い分には全く賛同できません。

ウィップキックの蹴り方/その蹴り方では進まない!

平泳ぎのキックには、脚を大きく広げながら蹴る従来型のウェッジキックと、脚はあまり開かずに蹴る競泳型のウィップキックがあります。

一般的には、女性はウェッジキック、男性はウィップキックという分け方をするコーチもいます。

初心者レッスンではほぼほぼウェッジキックを説明しているように思います。

YouTubeなんかを見ててもウェッジキック寄りの話が中心です。

なので、ウェッジキックをする人が必然的に増えるのですが、膝のことを考えればウィップキックの方が負担は少ないです。そもそも、20年前の時点で時代はウィップキックの時代になっているのですから、今でもウェッジキックが主流なのが解せないです。

私はウィップキック派です。別にどっちでもいいのですが、ウェッジキックをすると全然進まないのでウィップキックをしていますww

それはともかく、ウェッジキックでもウィップキックでもどちらもそうなのですが、平泳ぎのキックは蹴り方がまずポイントとなります。

ウィップキックは特にそうなのですが、真っ直ぐ蹴るので、自ずと、太腿と膝下を同時に蹴る人が多いはずです。

ところがですね、これが進まない原因なのです。

簡単に書けば平泳ぎのキックは膝下だけで蹴るのです。ちょっと語弊はあるのですが・・・

ウェッジキックを説明する際によく言われますが、膝を回転させながら蹴ります。これはウィップキックでも同じです。

蹴り幅が大きいか小さいかの違いであって多少は膝を回転させる必要があるのです。

ウィップキックの場合、基本的にはまっすぐ後に蹴るので、屈伸運動のように真っ直ぐ蹴ると思いがちですが、これだと、思ったほど進みません。

原因は足の裏だけで蹴ることになるからに他なりません。

それより、多少膝下が外回りで蹴ることができれば、膝下全体で水を押せるようになるため、その分推進力が増すのです。

従って、ウィップキックでも多少は膝を回転させて蹴り込みます。

この時に、太腿を動かしてしまうと、この水を押す面積が減ってしまうのです。最小の場合が、足裏だけになります。太腿を動かさなければ、太腿を後ろから見た面積分だけ水を押せるので、その分推進力が増えるというわけです。

というわけで、基本的には膝下だけを動かすイメージで動かしてください。

イメージは、バタフライのキックです。

蹴り方自体もドルフィンキックのイメージで蹴ればいいでしょう。

違いは足首を捻るか捻らないかだけで、それ以外はドルフィンキックの要領で蹴れば、一気に推進力が増すはずです。

とはいえ、膝下だけで蹴るというのは結果論であって、実際には足裏でキャッチができると、太腿から蹴った時に足裏は遅れてしまいますので、太腿が真っ直ぐ伸びたとしても、膝下はまだ蹴り続けているのです。

結果的に、膝は回転しながら蹴ることになります。

だんだん分からなくなってきましたか?

膝下だけで蹴るというと、太腿は動かさないという感じですが、それはむしろ反対で、太腿が先に動き出すのだけど、足裏で水をつかんでしまっているが故に、膝下は遅れて動き始めるので、結果的に膝下だけで蹴っているような感じになるというのが、正解ではないかと私は思っています。

ドルフィンキックもイメージ的には同じですよね。腰から動かして膝下は遅れてついていくのです。それと全く同じ蹴り方だということです。と考えれば、ドルフィンキックをイメージしながら平泳ぎのキックをするというのは理にかなっていると私は思います。

知らんけど。。。

平泳ぎの脚の引き方

脚の引き方の話を少々書いてみます。

膝をどのくらい曲げるとか、足裏をどっちの方向を向けて引くかとか、膝はどのくらい開くのかなどなどいろいろありますが、そのちょうどいい感じを見つける方法があります。

それは、水中に潜って、いわゆる潜水して、平泳ぎのキックをするのです。

そうすると、例えば、膝が垂直になるような感じで引くとものすごく抵抗を感じます。膝も閉じすぎると抵抗を感じます。

という感じで、とにかく水中だと抵抗を感じやすいので、いろいろ試してみると、抵抗の少ない引き方が見つかる筈です。

私は毎回キックの練習の最初に水中で蹴ってみて、ちょうどいい塩梅の引き方を確認してからキック練習したり泳いだりしています。

そうやって繰り返していると、身体が次第に覚えてくれますし、さらなる発見もあります。

私の場合でいえば、脚を引くときに足裏はあまり気にしていなかったのですが、ある日、足裏を上に向けて引いてみたらかなり軽く引けることに気づいてしまいました。そういえば、今井月選手が足裏を水面に沿わせて引いてくるようなことを言っていたなぁ~~~なんてことを思い出しました。

そんな感じで、いろいろ試してみると色んな発見があるのではないかと思います。

それから、脚を引きつけた後に蹴りますが、この時一瞬動きを止める人がいますが、これは絶対やっちゃダメなやつですww

一瞬止めてしまうと水の引っかかりがとても悪くなり進みにくくなります。

蹴り出しは、引きつけている途中で蹴りたいです。

踵が先に引きつけ終わったあと、足先はまだ足の長さ分、少し遅れてきますが、その分だけ速く蹴り出します。足の長さ分ですから、およそ25cmほどです。時間にすれば、コンマ数秒のはなしです。

そうすることで、足のしなりができて、とても水の引っかかりが良くなります。

中級者レッスンなどでは、一旦止めて蹴りましょうと指導されるかと思いますが、それはあくまでも動きを覚える為です。

実際の泳ぎでは、脚が完全に引きつけ終わる前に踵から蹴り始めましょう。

知らんけど。。。ヾ( ̄o ̄;)オイオイ

最後に、膝をどのくらい曲げたらいいのか?について書いてみます。

結論としては、人それぞれですww

でも、一応の目安はあります。

人がジャンプするときには膝を曲げますが、膝を最大まで曲げてジャンプする人はいません。

ほとんどの人は太腿が平行になる手前くらいまでしか曲げない筈です。

それがだいたい110度くらいだと言われています。

すなわち、膝が90度になるくらいまで曲げると曲げすぎです。

平泳ぎだと90度以上曲げる人も少なくありませんが、最近のトップ選手を見ているとかなり曲げる角度は浅いです。

110度となると感覚的にはほとんど曲げていないのと同じくらいでしょうが、その位で最大のジャンプ力を発揮できるのです。

ただし、水中である為、陸のように足の裏が固定されているわけではありません。

その分、余計に曲げてもいい筈です。

従って、最低で110度~、そこから少しずつ深めにしていって、しっくりくる深さを見つけてみてはいかがでしょうか。

もし、水を壁のようにしっかり蹴れるのであれば110度で必要十分だと考えられます。

平泳ぎが速くならない!平泳ぎだけが遅い原因のヒント

平泳ぎだけが遅いという人は大変沢山いらっしゃいます。他は50mを30″ほどで泳げるの平泳ぎだけ50″なんて人もいます。平泳ぎだけ速いという人も少なくありません。要は平泳ぎだけ他の泳法と動きが異なるのが大きな原因なのでしょう。なので、平泳ぎを諦めるという人も多いはずです。でも、多くの人が平泳ぎが遅いので、個人メドレーなら平泳ぎが遅くないだけでアドバンテージが得られます。というわけで、平泳ぎを速く泳ぎたいという人に少しヒントを書いてみたいと思います。私の経験談ですwwまず大前提として基本的な平泳ぎが泳げるということです。平泳ぎを50mで1′以上かかるのなら、それはまだ基本的な泳ぎ方を練習すべきです。プル、キック、タイミングなどです。ゆっくりなら、そこそこ格好良く泳げるようになってから速く泳ぐことは考えましょう。他の泳法でもそうですが、ある程度のフォームが身についてるのに速く泳げないという場合、それは速く泳ごうとしていないことが多いです。要するに動作速度自体が遅いのです。平泳ぎは他と動きが異なるので、特にその傾向が強いです。他の泳法は、動き自体が似ているので、一つ速く泳げれば、他も何となく力の入れるポイントが分かるのですが、平泳ぎはそれがなかなか通用しないので、悩んでしまいます。しかし、泳速を上げるのは基本的にはシンプルで、ストローク長を上げるかピッチを上げるか抵抗を減らすの三択です。ここでは、基本的な泳ぎはできる前提ですので抵抗を減らすのは除きます。

ストローク長に関しても、スキル的な部分が多いので、これもひとまず無視します。

そして最後に残ったのが、ピッチを上げるということです。

これが案外できていません。

ピッチを上げるというのは、クロールならストロークの回転数を上げるだけですが、平泳ぎの場合は少し異なるのです。

グライドをなくせばいいのは誰もが分かる筈ですが、それだけではありません。

まず息継ぎの時に上半身を水上に出しますが、このあと頭を沈めるときにゆったり待っていないでしょうか?

キックの蹴る速度や、ストロークの動作速度を上げるのは誰もができるのですが、これを上げたところで大してピッチは上がりません。むしろ手足が空回りして遅くなることさえあるでしょう。

それより自然に動いている部分を加速することで動作速度が上がるのです。

頭を沈めるときに、意識的に素早く沈めるようとしている人はどれだけいるでしょうか?

リカバリー動作を速くしようという指摘はされますが、頭の落下速度を上げることはあまり指摘されません。

要は頭が自然落下するのを待っているだけです。

ところが速い人は、ここの動作も素早いのです。

頭を素早く沈めると言うことは、お尻も素早くバックさせることになり、結果、脚の引きつけ動作も素早くなります。

これが案外できていない人が多いです。ここを自然落下を待っていると「よっこらしょ!」という感じの動きになってしまうのです。

もちろん、素早く動かすとしんどいですが、タイムを上げるのなら至って当たり前のことです。何となく平泳ぎは楽な泳ぎのイメージがありますし、個人メドレーなら休憩したくなるのですが、速く泳ぎたければ速く泳ぐしかないのです。速く泳ぐということは心拍数が上がるのは必然です。

また、泳ぎ以外の部分でも、一掻き一蹴りのタイムも遅い人はだいたい遅いです。

一掻き一蹴りで7~10m位進むと思いますが、速い人はだいたい5″くらいで頭があがりますが、遅い人は7~8″かかります。

短水路の50mならこれだけで5″は変わってくるのです。50″で泳いでいた人なら一掻き一蹴りを素早くするだけで45″になる可能性があるのです。私のことです(^_^;

一掻き一蹴りで2~3″縮めるためにはスキル練習はもちろん必要ですが、そんなに難しいわけではありませんので、皆さんも一度どのくらいの時間を要しているのか確認してみてはいかがでしょうか?

平泳ぎは手足のタイミングが命だ?!

最近は、平泳ぎのレッスンを受けています。と言っても、初級コース、中級コースなので、大したことはないのですが、それでもコツコツ練習しているおかげで、多少は、速くなってきたように思います。

平泳ぎを始めました。。。

最近、平泳ぎの練習をしています。クロールがちっとも速くならないので、平泳ぎに転向することにした・・・わけではありません。背泳ぎとかバタフライにも挑戦しようかとも思っています。何を急にそんなことを考え出したのか・・・というと、もうちょっと真面

更新日:2022/07/31 11:46:28

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