腕や脚に専用ベルトで血流を制限した状態でトレーニングをするのが加圧トレーニングです。
加圧トレーニングというと、もともと筋肥大を目的として開発されてきたものですが、今ではダイエット目的で行う人も多いそうです。
ダイエット効果もさることながら、加圧トレーニングには筋肥大以外にも意外な効果があることが報告されているようです。
そんなことはさておき、わたくし、この度、加圧トレーニングを始めようと思っています・・・しかし、思っているだけでズルズルと時間が過ぎていて、そうこうしているうちに、近所にあった加圧ジムが閉店となり、なんとなく行きそびれいるのです。(^^;;;
加圧トレーニング5つの効果
加圧トレーニングの効果としては、公式サイトに以下の5つが紹介されています。
加圧トレーニングの効果
- ダイエット効果
- 血行促進効果
- 回復力アップ効果
- 筋力アップ効果
- 若返り・美肌効果
加圧トレーニングのダイエット効果
基本的には、筋力アップで基礎代謝が増えて太りにくい身体になるという話で、別段、加圧トレーニングだから・・・という点はあまりないようです。
一応、成長ホルモン云々の話はありまして、加圧すると、成長ホルモンが最大で290倍分泌するらしいです。通常の運動では20~30倍程度らしいので雲泥の差です。
成長ホルモンは筋肉や骨の成長を促したり脂肪を分解したりしてくれるのです。そう、脂肪を分解してくれる効果がある成長ホルモンが最大290倍分泌されるから加圧トレーニングはダイエットに効果がある!というわけのようです。
なんか、こんな話を聞くと、そりゃぁ試したくなりますよね。
私は体重を増やそうとしているので、ダイエット効果については全く興味はないのですが・・・(^_^;)
それでも、筋肉や骨の成長を促す効果には興味があります。
加圧リハビリと成長ホルモン
もうちょっと、突っ込んで成長ホルモンを紹介しておきます。
このサイトから引用します。
- 筋肉や骨などの成長を助ける。
- 強力な脂肪分解作用で、脂肪を代謝・分解する。
- 基礎代謝量が増え、エネルギーが貯まりにくい体を作る。
- 肌をきれいにする。
なるほどなるほど、加圧トレーニングの効果と似ていますね。個人的にはやはり最初の筋肉や骨などの成長を助ける効果が最も期待してしまいます。
リハビリにピッタリです。実際、上記のサイトにも、
加圧リハビリを行ったところ、3ヶ月で大腿部の筋肉が57%も増え、歩行が可能になった例があります。
とあるようにリハビリの効果は期待できそうです。
加圧トレーニングは最長25分のトレーニング
加圧トレーニングは、血流を制限して行うので、制限時間があります。腕にベルトをした場合に10分、脚の場合は15分となっています。
従って、最長で25分が限界のトレーニング方法です。
通常の筋トレですと、1時間くらいあっという間に過ぎていきますから、その点、加圧トレーニングは25分間ですから時間があまりない人でもトレーニングしやすいですね。
加圧トレーニングは筋肥大効果が最大の特長なわけですが、その理由が、先ほどの成長ホルモンが沢山分泌されるのと同様に、アナボリックホルモンというホルモンやアドレナリンの分泌も盛んになるそうです。
アナボリックホルモンは筋肉を作るための指令をするホルモンなんだそうですから、筋肥大に効果があるといのも何となく理解できるような気がします。
加圧トレーニングに重い負荷はいらない
加圧トレーニングの特長の一つに、低負荷でトレーニングできるという点があります。
血流を制限していますから、重い負荷をかける必要がないのです。従って軽いダンベル程度の負荷で十分な負荷がかかるのです。500mlのペットボトルの重さで十分だという話もよく聞きます。
恐らく、体幹トレーニングのようなのでも大丈夫なんじゃないのかなぁ・・・って思っています。TRXなんかとは相性が良さそうに思うんだけど、どうなんでしょう。
自宅でトレーニングしようとするとバーベルやらパワーラックやらやたら大きな用具が必要になりますが、加圧トレーニングなら加圧ベルトさえあればできてしまいます。
そう、自宅でトレーニングしやすいんです。
しかも、速筋と遅筋を同時に鍛えられるという効果まであるそうです。
軽い負荷でトレーニングするということは、筋肉自体の損傷は、一般的な筋トレと比較すると少ないのです。従って、回復の時間はあまり要しないということです。すなわちトレーニング頻度を高めることが可能なようです。
一応、加圧トレーニングは週に1~2回が推奨されているようですが、これは簡単にいえばしんどいからで、筋肉の損傷の点から考えれば、毎日やってもいいということのようです。加圧ジムに毎日通うと破産してしまいそうですがw
それから、エビデンスはないようですが、加圧トレーニングの後に体幹トレーニングをすると体幹への効果が通常より上がるという話まであります。
そして、短時間で、効果も抜群。なんか、良いことずくめなんですけどw
ね!?ここまで読んだら、やってみたくなったでしょ?!だから、私もやろうと思っているんですよ。加圧トレーニング。
加圧トレーニングのデメリット
何事にもいい面があれば悪い面もあるものです。当然ながら加圧トレーニングにも悪い面はあります。
なんたって、加圧トレーニングでは血流制限するんですから、血管に負担がかかりますよね。
私のようなおっさんになると、血管は硬くなっていますし、だいたいドロドロ血の可能性が高いので、やっぱり、血栓とか血管破裂とか怖いことは想像します。
医者の70%が加圧トレーニングを勧めないという話もあるのですが、なんとなく理解できるように思います。
そういう意味でも適切な指導者の元でトレーニングを始める必要があるでしょう。
ただですね、そもそも医者というのは訴訟リスクを抱えた職業ですから、危険な臭いのする新しいものには否定的なものです。たぶんw
私からすれば21%の医者が勧めると言ってるのが、むしろ好感を持てるくらいです。
大きなデメリットはこの程度みたいです。
むむむ???
となると、不思議ですよね。どうしてウエイトトレーニングが廃れないのか。通常の筋トレなんかしなくていいと思いませんか?
見つけました。加圧トレーニングのデメリットを列挙しているサイトをw
加圧ベルトのせいで、可動域が狭くなるという問題はあるようです。となると、種目やフォームにも制限がありそうですね。
負荷が軽いということは、たぶん、例えば胸郭を広げるとかそういうのは苦手でしょうね。
スクワットだと通常は体感も鍛えられますが、負荷の軽い加圧トレーニングだとそれも難しいでしょう。
筋肥大はできるけど、神経系の発達は別途しなくてはならない模様。筋力アップという点でいうと神経系の発達はとっても重要です。大きな負荷をかけてトレーニングした場合はこの神経系が発達するようですが、加圧トレーニングはこの点はやや何がありそうです。
そもそも、水泳など競技においては、大きな負荷が筋肉にかかるわけですから、そういうトレーニングをする必要があります。従って、筋トレは筋トレでやった方がいいということなのでしょう。
加圧トレーニングのリスクを回避する加圧サイクルトレーニング
そんわけで多少なりともリスクのある加圧トレーニングですが、最近はリスクを抑えた新しい加圧トレーニングが始まっています。
それが、加圧サイクルトレーニングです。
詳細は上記ページを参照していただくとして・・・簡単に書くと、通常の加圧トレーニングは一定時間加圧しっぱなしなのですが、加圧サイクルトレーニングは加圧と減圧を繰り返しながらトレーニングを行うので、身体への負担が低くなるのです。
そのかわりに、筋肥大などの効果も落ちますから、アスリート向けというよりは、ダイエットや健康・美容目的の人向けのライトな感じの加圧トレーニングといえそうです。