皆さんは、ぎっくり腰になったことはあるでしょうか?

ということを訊くと、私くらいの年代になると、かなりの確率で経験しているみたいです。

私も、今から5~6年前でしょうか、やってしまいました。思い起こせばあの頃から、身体の不調が始ったように思います。

といいますか、そのぎっくり腰こそが身体が私自身に不調を知らせようとしてくれてたのかもしれません。

今日はぎっくり腰の話です。

ぎっくり腰になると本当に動けない

ぎっくり腰になると、当たり前のように、全く動けなくなります。軽度な場合だとそうでもないのかもしれませんが、私の場合、典型的なギックリ腰だったようで、全く動けませんでした。

布団に寝ていても痛くて、寝返りできないのです。

寝返りするために何分かかることやら・・・トイレに行くにも、布団から立ち上がって、そこからトイレまで歩く距離の遠いこと遠いこと。

普段なら数秒の距離を歩くのに数分です。途中、痛みが走り、立ち止まること数分。妻が心配そうに「どうしたらいい?」と助けてくれようとしますが、辺に身体を支えてもらうと逆に痛いので、「いや、触らんといて・・・」というのがいっぱいいっぱい。

そもそも、あまりの痛みに声がでない

ぎっくり腰対処法で、ストレッチしましょう、と書いている人がいますが、

アホか? ストレッチできるわけないやろ!

いすの上に脚をあげて腰を楽にして・・・

そんな格好になれるわけないやろ!

こんなことができるのなら、ちょっとした腰痛レベルです。

本物のぎっくり腰は、こんなのじゃないです。

痛っ!と思った瞬間から身動き一つとれず、声もでない、それがぎっくり腰ですよ。

こんな状態ですから、病院嫌いな私でさえも、病院に行ったら何とかしてくれるんだろうか?と思って、知人の整体師や理学療法士に訊いてみましたが、揃って「3日も寝てたら治るよ。病院に行っても同じこと言われるから寝てた方がいいよ」ということでした(ToT)/~~~

要するに、ぎっくり腰の特効薬はないということです。

そもそも治療法もあるとは言い難い。。。

ぎっくり腰は3日寝てれば治るわけ

というわけで、トイレに行く以外は寝ている生活で3日が過ぎる頃には痛みはなくなりました。

いや、凄いな~と当時は思っていたものです。

さて、問題なのが、この後です。私は一応、整体に通って多少のメンテナンスはしました(今となってはそれでもやはり足りなかったと思っています)が、多くの人はそれさえしないようです。

だって、痛みが消えてますから、さほど問題はなさそうですから。

ところで、どうして3日で痛みが消えるのでしょうか?

それは筋肉が、痛みの箇所を、痛みが出ないように固めてしまうからだそうです。

ですから3日で動けるようになるのです。

何故かというと、これは生物としての防衛本能?の一種のようです。

私たちが、もし猿で、山の中で過ごしていたとして、山の中でぎっくり腰で動けなくなったら・・・と考えてみてください。

完全に、餓死ですね。

水があれば、1ヶ月くらいは大丈夫でしょうが、水がなければ、それこそ3日はギリギリです。

ですから、身体は痛みを感じなくして動ける状態にしてくれるようです。

そうして歩けるようになったあと、歩いて餌を探しに行くわけですが、そうすると、ズレた骨が戻るような仕組みだそうです。恐らく、戻るような形で筋肉も固まっているのではないかと私は思っています。

真っ平らで何の凹凸もない平地だとなかなか難しいのですが、山の中のような凸凹でアップダウンのあるような道を歩いたり走ったりしますと、思わぬ方向に身体が動いたりして、身体に主観的に衝撃が走ったりします。そういう時にどうやらずれた骨が治る仕組みのようです(実際はどうかは知りませんよ)。

現代人なら、ズレた骨を治すのは整体師などに頼めば治してくれます。

ところが、一番の問題はその後なのです。

固まった筋肉を放置しておくと身体が歪む

固まった筋肉は、放置しておくと固まったままです。勝手に緩んだりはしてくれません。

これが猿の場合はどうなのかといいますと、山の中を歩き回ることで、筋肉には微弱な刺激が当たり続ける為、自然と筋肉は緩んでくるのです。

人間は、多くの場合、椅子に座ったりして動きませんから、固まった筋肉のまま過ごすこととなります。もちろん、椅子に座ったりはしますから多少の刺激は加わることとなり、そのおかげで緩む箇所もあるでしょうが、多勢に無勢な感じではあります。

筋肉が変な形で固まっていますから、当然重心はズレています。

でも人は立って歩かないといけませんから、無意識で重心が真ん中に来るように身体を調整します。

となると、例えば”く”の字型に身体がなってしまうのです。その状態が最もバランスがとれているわけですから、その身体の状態がその人のベストの状態になってしまいます。

身体が歪んでいますと、当然のごとく、あっちこっちに不調が出てくるわけです。

私の場合は、股関節痛であったり、肩こりであったり・・・とにかくいろんなところに負担がかかってしまうのです。

こういう場合、レントゲンなどでは問題がなかったりするので、整形外科などの病院では不調を改善することは難しいようです。もうちょっと症状が進んで骨の変形まで行ってしまえば、手術をしたりと言うことになるのかもしれません。

ぎっくり腰の痛みが消えたと喜ぶのではなくて、ぎっくり腰の後のメンテナンスが大事なのです。

ところで、ぎっくり腰は健康な人はならないのか?といいますと、それは全く関係ないそうです。やはり変な動きをしたりするとズレることは良くあるそうです。

骨はズレるのが当たり前で、そのズレた骨を常に戻しながら私たちは生きているのだ!ということです。

そして、痛みが消えたら、まず最初に身体をほぐしてあげることが大事です。喉元過ぎればなんとやらという言葉がありますが、喉元過ぎた後が大事なのです。

このメンテナンスを怠るとあとあと大変なこととなってしまいます。

とにかく、痛みが引いたら整体院などで診てもらっておいた方がいいでしょう。ぎっくり腰はよく分からない原因だったりしますから、いわゆる病院はレントゲンなどで見えない症状の場合あまり大した処置をしてくれません。ですから、整体院などの方がおすすめです。

ぎっくり腰の後のメンテナンス方法

では治ったあとのメンテナンスはどうしたらいいのでしょうか。

実に簡単です。固まった筋肉を緩めればいいだけです。

整体に通っているのなら、そのまま暫く筋肉に弾力性が戻るまで通いつづければいいでしょうし、鍼やマッサージという方法もあるかもしれません。

個人的には、マッサージはいい加減なマッサージ師も多いので、あまりおすすめではありませんが、方法としてはアリです。

自力で治す方法としては、やはり歩くことがベストです。平地でも歩くだけで随分と身体のコリが緩んできます。

ただし、クッション性の高いシューズを履いていると、効果は半減、もしかすると、逆効果の可能性もありますから、できるだけクッションのないシューズを履いて歩くことをおすすめします。

クッションがあれば、身体への刺激が減りますよね。

そもそも身体に刺激を与えるために歩いているのに身体への刺激が減るようなものを履いていては意味がありません。さらには、クッションのある靴は、身体を緊張させる効果がありますから逆に身体の筋肉が硬くなってしまうのです。

ですから、歩くのなら、クッションのない裸足感覚のシューズが必須です。

そもそも歩くことはそんなに刺激的な動作ではありません。

人間は2足歩行することに最適化された生き物です。2足歩行するから腰痛になるという先生もいらっしゃいますが、そんなことはありません。それはクッションのある靴を履いて歩くからダメなだけです。裸足でゆっくり歩くだけで腰痛になるほど人間の身体がやわなわけはありません。

もし2足歩行することで腰痛になるのであれば、人間はもっと変化しているか、滅びている筈です。そうなっていないと言うことは、現在の身体の構造は極めて合理的な進化を遂げた結果に他ならない筈なのです。

だから、安心して、裸足で歩いて欲しいと思います。

更新日:2018/06/18 4:25:15

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